クラシック: 2005年6月アーカイブ

結局、初日と最終日しか行けなかったワケだが、ヘレヴェッヘ/ロイヤル・フランダースフィルのベートーヴェン交響曲全曲演奏会の最終日に参加するためにすみだトリフォニーホールへ。最近、このホールばっかり行ってるよーな気がw

今日は最終日という事で「交響曲 第9番 ニ短調 作品125 合唱付き」が演奏されるのである。気安く「だいく」とか言わないで頂きたい(言ってるけど)。そもそも、年末だけに演奏される音楽として捉えないで頂きたい。熱心なベートーヴェン愛好家は1年365日、「交響曲 第9番 ニ短調 作品125 合唱付き」を聴いてるのだ(ウソだけど)。

初日にステージの様子を見た感じでは、オケの人数が相当いるので「合唱団はどこに立つのだ?」と思ったが、なんとかステージ上に収まりました。基本的には両翼対向配置だが、歌手のソリストのみなさんが向かって右に位置し、コントラバスが左奥に配置されるという初めての光景。ボクは左側に座っていたので、ソリストの目の前・・・ていうか、第2ヴァイオリンの人のお尻が目の前で、「外人のケツはやっぱりでけーなw」と無意味な感動。

ヘレヴェッヘの「第九」はシャンゼリゼ管のCDで予習済みだが、今回はモダンオケなので思ったよりまとも。第一楽章冒頭の「タタータタータタータタ」というところなんかも早めに展開していくが、シャンゼリゼ管ほどの違和感はない。それでも音を短めに切っていくので爽快感はある。いわゆる巨匠タイプが好きな人からは嫌われるかも。

第2楽章のスケルツォに突入。その前に入念に眼鏡を拭くヘレヴェッヘ氏。神経質。スケルツォはとても好きなので期待していたのだが、弦の響きはとても美しくて最高なんだが、オケ全体の響きとなるとダンゴ状に聴こえる。交響曲なのに響きが悪いっていうのもなぁ。思わず首を傾げちゃった。

位置的なものもあろうが、今日はティンパニの音がよく聴こえる。CDと最も違う点は打楽器の聴こえ方だと思うが、今日のティンパニは良く聴こえて良かったなぁ・・・と思ってたら終演後にティンパニ奏者が大きな拍手を貰ってたので、多分、彼は気合が凄く入ってたんだな。

第3楽章の入る前にコンマスに楽器の調整に入らせる。ここで合唱団を入場させる場合も多いのだが、今回は最初から合唱団もステージの上にいるからただのインターバルと化す。楽章間も音楽とまでは言わないけど、テンポや緊張感を考えたらここは素直にスッと演奏に行って欲しいものだ。ヘレヴェッヘ氏、また眼鏡を拭き拭き。熱気で眼鏡が曇るんだね。

古楽器の指揮者らしく、第3楽章といえどもあっさり風味で進めていく。フルトヴェングラーのバイロイト盤を「決定盤!」などと言っているような人からみたら信じられないような薄味なのだろうが、第九全体のフォルムを見渡した時に、必要以上にここを重くやるのもどうかと思う・・・っていうか、これくらいのあっさり感は好きだな。

で、気づいたのが、初日から薄々感づいてはいたが、管楽器がせっかく上手いのに、弦楽器の美しさを誇張するあまり奥に引っ込んだように聴こえること。これは勿体無い。スケルツォでもダンゴ状に聴こえたのもそのせいなのではないかと。この辺はヘレヴェッヘ氏の「美しさ」と考えればプラスだが、全体的には課題と言えるかも。

第3楽章前であんなに休息を取ったのに、第4楽章前でもインターバル有り。眼鏡拭きに勤しむヘレヴェッヘ氏。第3→第4楽章はなにとぞアタッカで入って頂きたかったのだが。

それにしても、第九の第4楽章というのはワケが分からない音楽だ。第1~第3楽章をプレイバックした挙句に合唱まで付いて、最後はプレストのまま終わっちゃうんだから。目が見えず音が聴こえない人が作った音楽とは思えない。第九は聴き飽きちゃってるのに、聴いたら聴いたで感動しちゃうのはそういう面があるからなのだろうな。

で、肝心のオケは最初の方はバラバラに聴こえる時もあって「なんだかなぁ」という感じではあったが、次第に揃ってくるのである。一時は崩壊寸前かと思ったけど。アレだね、楽器の演奏そのものはいいんだけど、アンサンブルはもうちょっとという感じで。ソリストはバスの歌唱が特に良かったです。ソプラノも良い。お陰でテノールとアルトの歌唱が霞んだ。特にテノールはもうちょっと頑張って欲しかったなぁ。

最後は「ヴァイオリニストが一心不乱に弾きまくる姿」に感動する予定で構えていたが、ここはあまり無理しない程度の速さで終わる。うむー、「終わりよければ全て良し」と言うではないか(涙)

第九というのは有名曲だし、実際にバカみたいに聴いた時期があったのでついつい粗探しをしてしまうのだが、面白い曲だから聴き所は満載だし、終わったあとは「聴いた~!」という充実感も存分に味わえるので良かったと思う。ヘレヴェッヘを恨みでもあるかの如く叩く人もいるようだけど、「ヘレヴェッヘのベートーヴェン」としては概ね期待通りで良かったように思うのだが。さて、世評はどうなんだろうね。

まぁ、古楽器オケで聴きたかったけど。

熱く火照った躰の奥にまで…

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どうもクラシックの話題を出すと食いつきが悪いのでなんとなくそれらしいタイトルを書いてみたが、内容とは全く関係がありません。こんな下品なタイトルを書いた人知りません。

そんなワケで、フィリップ・ヘレヴェッヘ/ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団の「ベートーヴェン交響曲連続演奏会」の第一夜に行ってきました。

プログラムは以下。
1.バレエ音楽≪プロメテウスの創造物≫序曲
2.交響曲第1番ハ長調
3.第3番変ホ長調「英雄」

何しろ平日の公演なので行けないかもしれないのでチケットはかなり公演が迫ってから取ったのだが、S席のベストとも思える場所が取れててビックリ。聞けばバラ撒きも多かったそうで、売れなかったのかな。公演が迫ってたということでチケットは当日引き換えだったのだが、慌てて行ったら既に発券はしてあった。チッ、その前のヤボ用をかなり早く切り上げたのになぁ。

場所は錦糸町にあるトリフォニーホール。先日、ハウシルト/新日本フィルの公演で行ったばかり。ホールとしてはなかなか良い。

ヘレヴェッヘといえば古楽器ファンの間では一目置かれる存在なのに、フランダースフィルというモダンオケを使ったからかどうか、客入りは「まぁ、そこそこ」という感じ。こんなもんなかなぁ。

と、やや寂しい気持ちでいたらヘレヴェッヘ氏登場。ひょろっとした、学者タイプの風貌。頭、良さそう。(実際に医学を学んでたりする)

一曲目は「プロメテウス」なワケだが、この曲はマイナーだけどCDだとたまーにオマケのように入っていることがあって、割と好き。序曲なので快活なノリの良さがあるワケだが、ヘレヴェッヘ氏も風貌のクールさとはうって変わって踊るように指揮をする。意外だ。

続けて、交響曲第一番。この曲はサラッと聴けるので大好きなのだ。ちょっと前までは「一番、二番なんか聴かねーよ」と豪語してたのに、人は変わるものだ。今回の公演のポイントは「古楽器のヘレヴェッヘがモダンオケのフランダースフィルをどう振るか」というのがポイントだと思うが、古楽器の理論をモダンオケに持ち込むのではなく、モダンオケを重くならないように演奏したという感じ。編成もかなり多めだったにも関わらず、スッキリ切れのいい演奏で非常に一番らしい。かなり満足の行く演奏であった。

休息の後、エロイカ・シンフォニー。実はエロイカは長ったらしくて大袈裟で好きではなかったのだが、ナゼか最近ハマっているのだ。やはり人は変わるものなのだな。古楽器オケのシャンゼリゼ管弦楽団との「第九」では、古楽器らしいスマートさは良いが、古楽器らしい急なテンポ設定(古楽器オケにはよく聴かれるので特別変な事ではないのだろうけど)で、さてあんまり妙な事をやるのはどうだろうと思ったものだが、今回のエロイカは適切と思えるテンポ。

全体としてはやや薄味なベートーヴェンだったが(新日本フィルの時もそうだったけど、ホールの響きが薄いのかなぁ)、管楽器との絡みも良く、2chと許先生に散々叩かれている割にはかなり良かった。管楽器なんか「はみ出てるなぁ」とか「裏返ってるなぁ」とかよく感じるのに、今回は「管楽器に特別不満を感じないことを感じた」という感じ。「感じ」使いすぎ。

面白かったのは、アンコールでエロイカの第3楽章を再び演奏したこと。他の日に別の序曲は演奏しちゃうから仕方なくそうなっちゃたのかね(笑)まぁ、6、7分程度の曲だから長さとしてはちょうどいいけど。

明日の「田園」も聴きたいのだが、仕事で断念。日曜の「第九」は行きまーす。

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