いやぁ、またいっぱい書いたのに操作ミスで消えちゃったよ。これは「いっぱい書いてはいけない」という神様からの啓示だな。読まれる読まれないに関わらず、自分の為の記録でもあるんだが。
そんなワケで、手短に。
日中は人間ドックがあったので、しかも前日殆ど眠れないこともあって本当はキャンセルしても良かった公演なんです。でも、先日の下野&読響の公演が煮え切らなかったので、どーしてもそれを払拭したくて。
人間ドック終了後、仕事を終えるために会社へ。っていうか、この日は休暇届を出してあったのだが、こういうのは「休みを取ってやる!」という意気込みを示すためにあるだけで、無いも同然だ。仕事人間の俺は小一時間!
で、仕事をとっとと終え(今週のDXガールの一色恋ちゃん可愛い♪)、錦糸町のすみだトリフォニーホールへ。このホールは初めてなのだが、キレイだし、コンパクトで音響も良さそうなので好感触。
新日本フィルは以前にアルゲリッチの公演で聴いたことがあるのだが、どうも線が細くあまり気に入らない音の楽団ではある。ハウシルトは今回初めて知った指揮者だし、前プロのベルクのヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出のために」も知らないし、ヴァイオリンソロの戸田弥生も知らない。あぁ、俺はなんて無知なんだ!
そのベルクのヴァイオリン協奏曲だが、実にワケワカな曲で、しかも新日本フィルの音の出方も「恐る恐る」といった感じの神経質さで全然イクナイ!
と思ったら、聴いているうちに慣れたのか本当に良くなったのか、第2楽章から非常に耳馴染みが良くなっていく。曲は「本当にこういう曲なのか!?」と突っ込みをいれたくなるような妙なテンポだったりするが(だって「ある天使の思い出のために」というタイトルからは程遠いんだもん)、これは曲を知らないから何ともいえないワケで。最後になるにつれヴァイオリンも絶好調で、なんとなく感動。うーむ、ヴァイオリン奏者が凄いのか、ハウシルトが凄いのか、新日本フィルが凄いのか...謎だ。
暫しの休憩の後、ブルックナー交響曲第7番に。
もう、これは4月にスクロヴァチェフスキ&読響の名演を聴いちゃったから、その想い出を汚さない演奏をしてくれればいいなぁ、という感じで。大好きな曲だからある程度の演奏をしてくれれば、多分感動できるはず。
結論から言えば、これはなかなか良かった!
第1楽章冒頭のトレモロは極めて静かに神経質に始まる。金管(特に大型の。ワーグナーチューバ?)と弦楽器の絡みが悪く、なんとなく様子見で始まった感はある。これはハウシルトだから?新日本フィルだから?謎だ。
第2楽章になるとエンジンが掛かってきたようで、音の美しさが十分に出始める。新日本フィルは線が細く神経質になりすぎて音が薄っぺらになる傾向があるようだが、美しく揃った時はかなりいい。単調な割に長いので、音に浸れないと辛いしね。
スケルツォは小澤征爾のように妙なアクセントも付けずに極めて美演に徹する。ブル7のスケルツォ、好きなんだよねぇ。あー、そういえば新日本フィルって小澤征爾のオケだったなぁ。
最終楽章は非常に軽やかに音楽を奏でていく。ハウシルトさんも「乗って」いるような振り。ブルックナーでもこういうのはアリなんだなぁ。
宇野先生のように言うならば「踏み外しがない」という事になるんだろうけど、こういうブルックナーもいいなぁ。ブルックナーらしい自然を感じさせる豪放さ、厳しさ、寂しさというのはあまり感じなかったけど。スクロヴァチェフスキとは全然違うタイプの指揮者なワケだ(スクロヴァさんは細かく指示を出して仕掛ける)。
ハウシルトもこれだけやったら「ブルックナーを振った」という気分に浸れることでしょう。
正直、新日本フィルはあまり好きな楽団ではないが、それでも先日の下野&読響の煮え切らなさを確かに払拭させる、いいコンサートでした。帰りの途に着く時の気持ちでそれが分かるんだよねぇ。
「また、ブルックナーを聴きたいなぁ」と。



