クラシックの最近のブログ記事

小澤征爾&新日本フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会
1月16日 | 金 | 開演 19:15 PM すみだトリフォニーホール
1月17日 | 土 | 開演 19:30 PM サントリーホール

ハイドン/協奏交響曲変ロ長調 Hob.I-105
ブルックナー/交響曲第1番ハ短調(リンツ稿・ノヴァーク版)

指揮|小澤征爾
オーボエ|フアン=マヌエル・ルンブレラス
ファゴット|河村幹子
ヴァイオリン|豊嶋泰嗣
チェロ|花崎薫

毎年楽しみにしている小澤センセの公演ですが、今年はチケットの発売がイープラスの独占だったため、比較的楽に入手できました。

新日本フィルの発売だと、どうしても会員優先になるからねー。かといって、小澤センセのためだけに会員になるのも。今シーズンは結構良いラインナップだったけど、来シーズンはちょっと・・・。ハウシルト爺さんしか行く気がしない。

さてそれはともかく、小澤2DAYSの初日、トリフォニーホールへ。初めて2Fバルコニー席が取れた。右サイドのやや後ろ寄りをチョイス。

トリフォニーは2Fセンター前列がベストと思うが、昨年は3Fバルコニーのステージ真横という最悪な席でも良かったから、ボクの中ではトリフォニーLOVEなんだが、今回は良くなかった。

妙に厚ぼったくて、抜けが悪い。篭った感じすらする。「音に暖かみがあって、倍音が豊か」という見方もできるが。

そんな中で前プロのハイドンは、覇気が無く、ただダラダラ演奏されているだけに聴こえた。オーボエは上手いと思ったが、それだけ。微妙に冒頭も合わないし。オーケストラ・リベラ・クラシカで聴いた方が絶対に良い。

メインのブルックナー1番は、逆に「暖かみ」の方が強く出て好印象だったが、それにしても1番自体をそんな好きではないから退屈してしまう。第3楽章からやや勢いが出てきたと思ったら随所で流れが寸断されるし(てゆーかそういう曲だし)。

第4楽章のみ小澤センセのダイナミズムが生きて聴き応えがあったが、だったら何もこの曲じゃなくても。ブラームスでもやってくれた方がずっと合う。

そんな出来栄えだったので2日目のサントリーはあまり乗り気じゃなかったのだが、2日目は凄く良かったです!

LAの前方の席を確保、小澤センセの指揮振りがよく見える。ハイドンは第一ヴァイオリンの音がよく聞こえるので眠たい感じがなく、全体的に引き締まった音像。やはり座席の問題かー。

ティンパニが大人しくて残念だったのと、ソリストの音が正面に出て行ってしまって聴こえづらかったのが少々マイナスですが。それにしても河村幹子、あんまり好きじゃない・・・。なんでだろ?ラ・フォル・ジュルネで聴いた時は確かにガッカリしたが、今日は悪くなかったんだけどな。

ブル1も昨日と打って変わって、音の一つ一つの際立ち具合が非常に良く、また小澤センセならではの大きな音楽の流れが素晴らしい。ただ、これを大きくやりすぎるとブルックナーらしさが失われていくような気もするけど。

昨日ですら「良い」と思った第4楽章は、もうブルックナーかどうかという事は感じさせない(笑)熱い演奏で、さすがだった。昨年はトリフォニーが良くてサントリーはダメと思ったが、今年は逆かー。てゆーか、何かと2日目の方がこなれていいのかも。

素晴らしい演奏を満喫してたら、終わったと同時(残響を考えればまだ鳴り終えていない)にブラボーがかかってガックリ。随分と興奮してたのできっと周りが見えないのだろうが、早くしねばいいのにと思った。

NHK交響楽団第1637回定期公演 Aプログラム
1月10日 | 土 | 開演 18:00 PM NHKホール

ショスタコーヴィチ / ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 作品77
シューベルト / 交響曲 第8番 ハ長調 D.944「ザ・グレート」

指揮|デーヴィッド・ジンマン
ヴァイオリン|リサ・バティアシュヴィリ

今年初のコンサートがN響、しかもN響ってば2008年の始めにもブロムシュテットと「グレート」やってるのに・・・ここのプログラミングは誰がやってるんだか能無しですね。

で、行く自分も能無しという事は重々承知しつつ、デーヴィッド(笑)・ジンマンを見ておきたかったので足を運んだワケです。

まずは恒例開演前の「室内楽コンサート」からですが、新年という事でシュトラウスなどの「ミニミニ・ニューイヤー・コンサート」といった趣き。N響の室内楽は意外といつも良くて楽しいのだが、ストバイの音はかすれてるし、最初の10秒くらいが楽しいだけであとはダラダラやっているように聴こえるし、全く感心できなかった。というよりは、これからのコンサートが不安になった。

さて、本公演では「グレート」の方が気になって前プロは眼中になかったが、タコのヴァイオリン協奏曲とはなかなか。しかもソリストが女性という事で、大野/都響との庄司紗矢香の演奏が思い出される。正直、あの演奏は勢いばかり勝って、気負いすぎで疲れた。絶賛している人もいるようだけど、「庄司紗矢香にしては」というレベルだと思う。

ジンマンとリサ・バティアシュヴィリが登場。庄司紗矢香と同じで真っ平ら。(何が?)
「胸元の開いたドレスなんか着なくてもいいのになぁ」と思いつつも、それは演奏と関係ないのでスルー。

で、このリサさん、庄司紗矢香とは逆に気負わずに弾き進んでいく。ショスタコの曲だから刺々しいというか、皮肉とか反体制とかロシア的とか諸々・・・な要素を入れようと思えば入れられるのだろうが、むしろ音楽的な完成度において非常に充実している。

逆に部分的には感情移入度において庄司紗矢香より喰い足りない面も出てくるのだが、終楽章なんか軽々とステップを踏むような軽快な演奏で、しかもそれが曲にマッチしていたのでとても驚いた。これは素晴らしい。

演奏が終わると同時にジンマンが両手を広げて客席の方を向いて「どうだ!」アピール。ノリントンを思い出した・・・恥ずかしいからやめてくれ。。。

後半は「グレート」。
ジンマンというと、べーレンライター版が出る前に「初のベーレンライター版使用」と謳って、実は準拠していないベートーヴェンの交響曲全集を出したことで有名な詐欺師(笑)なワケだが、モダンオケにおける古楽器的アプローチという面では第一人者といえるだろう。なので、オケも対向配置かと思ったら標準的なモダンオケの配置。

前プロよりもグッと編成を減らして、「こんなに小編成でNHKホールでいいの?」とも思ったが、数が減ったのに前プロよりも音がダイナミックになっててビックリ。まぁ、前半はコンチェルトだけどさ。

冒頭のホルンは若干ヨレッとしたけど、でもなんとか持ち堪えてまぁまぁの発進。もっとスパッと音を切って爽快に演奏していくものだと思ったら、比較的「聴き覚えのある常識的なテンポ」で進んでいく。ヴィブラートもバッチリかかってるし。ジンマンがN響に譲歩したか?

第二楽章はじっくりと鳴らしきるのでなかなか立派。2F前方にいたせいもあると思うが、弦楽器だけでなく管楽器もバランスよく聞こえてくる。第三楽章の茂木さんも良かったしね。

第四楽章でも急加速することなく、かといってダレることもなく、上手く鳴らしていく。ブロムシュテットは勢い一発的な乗りがあったし(リハは厳しいらしいが)、アルブレヒト/読響は第四楽章だけスラッシュメタルだったし、ジンマンが一番安心して聴いていられる。ジンマンに対して「安心」とか書くのにすごく違和感があるけど・・・ベートーヴェン交響曲全集のせいで「変な音を加える人」といったイメージがあるが、実はバランス感覚と統率力については素晴らしいということが分かった。

そんなこんなで、今までのジンマンのイメージを覆すような名演でかなーり見直した。

せっかくだから、現在空位の音楽監督にジンマンが就任すればいいのにね。「デーヴィッド」っていう表記はなんとかして欲しいが。

中国四川省大地震 クリスマスチャリティコンサート
2008年12月27日 | 土 | 開演 2:00 PM 東京芸術劇場

ドヴォルザーク/序曲「謝肉祭」op.92
エルガー/愛のあいさつ op.12
ヴェルディ/歌劇「運命の力」序曲
ドヴォルザーク/スラブ舞曲 op.72 第7番
ドヴォルザーク/交響曲第9番ホ短調op.95 「新世界より」

指揮|ダニエル・ハーディング


行く予定は無かったのですが、たまたまチケットの招待券が当たったので「ダニエル・ハーディング/新日本フィル 中国四川省大地震 クリスマスチャリティコンサート」に行ってきました。

チャリティなのに招待券というのもねぇ(笑)

てゆーか、せっかくのハーディングなのに売れ行きはそんなに芳しくないようで、だいぶ前に発売されたのに空席もチラホラ。まぁ、年明けに本公演で登場するのと、「第九」の季節に「新世界より」というのもアレか。

3Fセンター前方のB席の券が頂けたので、音響的にはまぁまぁ。さすがに迫力ある音は望めないが、2F前方のバランスの良さはそのままで音像は遠め、倍音若干増量といった感じである。

前半は序曲集、後半が「新世界より」という構成で、イメージ通り極めて清新、フレッシュな演奏。グイグイと引っ張っていく推進力と、音作りの見通しの良さは感じるが、深みには欠けると思う。以前に聴いた東フィルとのマーラー6番もそんな感じだったな。

と思ったら、後半の「新世界より」はテンポを落とし、パウゼは長く取り、巨匠顔負けの演奏でびっくりしました。有名すぎる曲なので逆に実演では聴いたことがなかったのですが、正直思ってたよりもずっと良かったです!

一緒に行った新東宝映画のF原さんも「前半はそうでもなかったけど、後半は見直した!」と喜んでくれました。てゆーか、大絶賛(笑)。

オケもかなりハーディングの意図通りに動けているようで、フォーカスの甘いアルミンクよりはずっと聴き応えがある。次の音楽監督が(以下、省略)

チャリティなので帰りに募金しようと思ったら、出口まで行ってもそれらしき箱は見当たらず。やってなかったのかな?

で、F原さんと大勝軒でラーメン食べて、その後ボクは年末の挨拶に北口の某店へ。「あと一年は続ける」とか言うので、「早く辞めてくれないとボクが○えっ娘に遊びに行けないじゃないか!」とカマかけておきました!

クリスマス・イヴイヴで毎年恒例バッハ・コレギウム・ジャパン(以下BCJ)のヘンデル「メサイア」に行ってきました!

「毎年恒例」といっても恒例なのはBCJの方で、ボクは4,5年前に一度行ったきり。(しかもBCJの定期会員になる前)

今年は彼女がいないので、久しぶりに純粋に遊び(notアバンチュール)で行く約束をしていた子と・・・が連絡不通になって(-"-)、ドサクサに紛れて別の子に・・・(ヘタレスマソ)

開演前にサントリーホール近くのドトールでお茶して、会場へ。

それにしても今年も満員御礼、完売の大盛況。年末の第九以外ガラガラのオケもあるのに、定期もそこそこ売れて年末もこれというのは凄いことです。世の中、酷い不況なのにねぇ。

サントリーの会員優先で取ったのでLCの最前列でセレブに鑑賞。小編成オケのサントリーは正直どうかと思うが、この席はバランス的になかなかイケる。大ホールにありがちな「芯がなくなってフワフワ」した音ではない。

第一曲から清新な音で「ああ、いつものBCJだ」とホッとさせてくれるが、ところどころでテンポを露骨に落として旋律を歌わせているので「円熟期かっ!?」と思ったが、帰りにCDで聴いたら意外と歌わせていて驚いた。昔のBCJは音の美しさと速めのテンポによる小奇麗さで持ってると思ったのだが。人の記憶なんてアテにならないですね。

それにしてもドミニク・ヴェルナーは凄い。桜田さんLOVEなボクですが、ドミニクさんは更に上行く存在感で・・・。正に「King of King,God of God」でした。春のマタイでは神様やるんだよね?泣くかも!

久しぶりの「メサイア」なので感動しましたが、前に聴いた時よりも「手中のレパートリー」というような手堅さを感じました。ホントは毎年聴きたいのだけれど、時期がね、色恋沙汰にまみれた昨今ではチケットを先にGETできない(しかも、当日ヒマだということが判明した時には売り切れ)

さて来年はどうなることやら。

「第9交響曲」特別演奏会2008
2008年12月18日 | 木 | 開演 7:00 PM 東京芸術劇場

ギルマン / ヘンデルの主題によるパラフレーズ
バーバー / サイレント・ナイト(きよしこの夜)
ウィドール / オルガン交響曲第5番より「トッカータ」
(以上3曲パイプオルガン独奏)
ベートーヴェン / 交響曲第9番《合唱》

指揮|小林研一郎
パイプオルガン|勝山雅世
ソプラノ|菅英三子
アルト|菅有実子
テノール|錦織健
バス|青戸知
合唱|東京音楽大学

「こんなにコンサート通いなのに日本フィルを聴いたことが無い」というワケで、先日の沼尻センセのマラ5とコバケンの第九のチケットを取ったのですが、マラ5が思った以上に良くて見過ごしてた事を後悔することしきり。

でも、日フィルってあまり評判にならないですよね。(逆に、都響マンセーが多いのが不思議。波の激しいオケと思うが)

で、オレ的シリーズ2日目(笑)のコバケン第九に行ってきました。
場所は池袋の東京芸術劇場。最近はこの駅に降りてもあまり黄昏れない

夏の大野/都響の公演で「芸劇は2F前方」ということが分かってきたので、迷わず2F最前列をGET。かなり右寄りでしたが。

オルガン演奏に続き第九となりましたが、日フィルは今回で2度目ですが、実はコバケンの指揮は初めて。「終始唸りっぱなし」「ブラボー軍団」「終演後演説」の噂はマジですか?色んな意味で楽しみですorz

演奏の方は「まぁ、日本のオケの第九だから・・・」という感じで何気に聴き始めましたが、とりあえず前方に指揮真似ガッツポーズのジジイがいてウザイ。あそこまで酷いのは初めて見た。年内持たずに死んでくれないか。

音は「芸劇2F最良説」に偽りなし(自分で言ったんだけどw)、サントリーの2Fセンター最前列よりも音が飽和せず、やや軽めには聴こえるが、音のバランスが非常にいい。

コバケンの手腕というものもあると思うが、第九ほどの編成になると音の洪水の前に「どれがどこで鳴ってるの!?」と思うこともしばしばだが、木管まではっきり聞き取れるのは素晴らしい。

第一、二楽章と比較的まともで、良く言えば「ロマン派の流れを汲んだ正調ベートーヴェン」、悪く言えば「ベーレンライター前の手垢にまみれたベートーヴェン」ということになろうが、演奏がいいので前者に聴こえる。

コバケンも実にエネルギッシュで何回も指揮しているだろうに感情入りまくり、で、唸り声はそんなに気にならない。前の方だと違うのかな?

第三楽章に入る前に客席の雑音に反応して、指揮ポーズから何度かブレイクしてたのは誠実で良かった。てゆーか、デリカシーの無い客は早々に退場して、芸劇前の道路で暴走車にはねられ年内に命を落とした方が良い。そうすべきだ。

第四楽章は笑っちゃうくらいに「ロマン派」で、「正調」と書きつつも「いまどきこんな演奏するヤツいねーよw」というほどにタメを効かせ、しかも主題は歌いまくる。一瞬、フルトヴェングラーが降りてきた(笑)

ソリストは立派だが、歌ってる時の顔が怖すぎる・・・あと、合唱は大学生?先日聴いたN響の二期会に比べたらニュアンスがだいぶアマっぽいが、とりあえず若そうなのでオペラグラスを持ってくれば良かった。(なんで?)

フィナーレの追い込みも古式ゆかしい壮絶なテンポの加速で、とにかく盛り上がりまくる。そして待ってましたとばかりに「ブラボー!」がかかって失笑。本当にいるんだ・・・

毎年2回は第九公演に足を運んでいたが、今回はこれだけ。好みとはだいぶかけ離れた第九ではあったが、「イベント」として考えるとこれはこれで素晴らしい内容であった。酷い客もいるにはいたが、ここ数年のうちでは比較的まともだったしね。(上岡/N響の時、あまりに客が酷いのでたまりかねて翌日急遽広上/新日本フィルに行ったことも)

大盛り上がりで拍手を浴びていたコバケン、最後はやはり噂どおり「ご挨拶」(演説というほどではなかった)で締めくくり大団円。

暫く「ロマン派ってなんだろう」と考え込んでいましました(笑)

NHK交響楽団第1635回定期公演 Cプログラム
12月12日 | 金 | 開演 7:00 PM NHKホール

フランク / 交響詩「アイオリスの人々」
ドビュッシー / 夜想曲*
ホルスト / 組曲「惑星」作品32*

指揮|シャルル・デュトワ
女声合唱|二期会合唱団*


昨日の夜、初めてデュトワの指揮を見ました。

ボクがクラシックのコンサート通いになった頃にN響のシェフがデュトワ→アシュケナージに変わってしまったので、結局見られなかったんですよね。(アシュケナージを見に行こうとは一度も思わなかったがw)

というワケで、金曜の夜、すっかりクリスマス化した渋谷の街をてくてく歩いてNHKホールへ。

会社帰りだったため、ホールに着いてトイレで用を済ませてたら、開演前の室内楽コンサート終わってた(涙)

座席は1F右サイド前方のA席。
正直、NHKホールはどこで聴いていいか分からん。広くて音が拡散しまくるので、前の方が直接音が聴けて良いのだが、疲れる。S、A席で「たいしたことないなぁ」と思って聴くよりは割り切って3Fとか、評判の悪い2F奥のB席でも...良くは無いが、がっかり度は少ないのである。

てゆーか、アラーム音(曲が始まる前だったけど)、曲が始まってるのにアメの包み剥く音、おしゃべり・・・相変わらずの客層でテンション下がります。定期でこれだけ客が入るのは凄いことなのにな。死ねばいいのに。

一曲目はフランク「アイオリスの人々」。
曲のせいもあるだろうが、デュトワが振ると音がちゃんとフランス的な響きになるから不思議だ。低域弦側にいたので低音の響きも十二分に感じられるのだが、音質的には輝きがあって、軽い感じがする(褒め言葉です。「薄い」というのともまた違う)。

続くドビュッシー「夜想曲」でも同じ印象で、しかも力を八分目くらいで振ってる感じがカッコイイ。二期会の合唱もとてもきれいで良かった。

が、メインのホルスト「惑星」では音圧だけは物凄い迫力なのだが、その音の軽さのままヴォリュームを上げたような感じで、正直うるささが目立った。金星なんかはずいぶんとしっとりして、さすがに上手いと思ったけど。

しかもデュトワさん、さっきまで軽やかに振ってたのに、「惑星」では唸り声まで上げて力演。確かにそのお陰で珍しい「ガッツあるN響」を聴けたとは思うが、うるさいんじゃしょうがない。2Fで聴いた方が良かったかなー。

でも、またデュトワが来たら行ってもいいかなと思うくらいの内容だったので、とりあえず迷惑客は早く死んでくれないか(笑)

東京オペラシティ+バッハ・コレギウム・ジャパン 2007⇒2009 ヘンデル・プロジェクトII
ヘンデル:オラトリオ《ユダス・マカベウス》

2008年12月7日(日)15:00
会場:東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル

ヘンデル オラトリオ《ユダス・マカベウス》 HWV63

鈴木雅明(指揮)
ユダス・マカベウス 櫻田 亮(テノール)
イスラエルの女   柏原奈穂(ソプラノ)
イスラエルの男   マリアンネ・ベアーテ・キーラント(メゾソプラノ)
シモン         萩原 潤(バス)

バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)


定期では基本的にバッハばかりなので、楽しみにしていたんですヘンデル!
というワケで、東京オペラシティまで参上。

今日は1Fのかなり前の方を確保。あと数列後ろの方が良かったのですが(字幕も見づらい)、BCJ事務局優先でこれだから仕方ないのだろう。(隣がブラビーなDQNさんだったのはアイタタw)

とはいえ音質は良好。古楽器の特性上・・・という言い方も古いが、古楽器の方が直接音を聴けた方がより堪能できると思う。

それはソリストにも言える事で、特にチェリーさんは素晴らしさに2乗を掛けても余りが出るくらいに声に輝きがあって良かった。もう、格が違うもん。

萩原さんは模範的過ぎ、マリアンネは極上まであと一歩、柏原さんは演技入り過ぎと突っ込めばあるのだけれど、ほんと、みんな最初の一音から安心して聴けたので素晴らしかったと思います。

合唱も「合唱」としては良かったのでですが、唯一使者を演じた声の高い方の人だけは...(メンバーの方も見えられてるので慎重w)勢いは買うけど、不安定でどうにかならんかと思った。

オケはベストメンバーと思いきや、チェロは秀美先生降り番、外人さん(笑)と山本クン。あと、パンフにはストバイにパウルが書いてあったけど、姿が見えず。それでも、いつにも増して音に躍動感があって、前回の「エジプトのイスラエル人」よりもダイナミズムを楽しめました。あの時は配置が特殊で、合唱の後ろにオケがあったからなー。声楽を前面に押し出したかったのだろうか?

どーでもいいけど、合唱の左から2人目(クリステン・ウィットマー?)の女性がとてもキレイだった。

更にどうでもいいことですが、ボクが言いたかったのは結局、三宮クンはネクタイの色に何の主張があるのだろうかということ、それだけです。年々落ち着いてきているのがワロスですが(笑)

クラヴィーア練習曲集第1巻 パルティータ全曲
11月25日 | 火 | 開演 7:00 PM SDA東京中央教会

Partita 4 D-dur BWV 828
Partita 3 a-moll BWV 827
Anon. (17th century):Batalha de sexton tom
[Biblioteca Pública e Arquivo Distrital, Braga, Ms 964, fol. 56]
Partita 6 e-moll BWV 830

チェンバロ|渡邊孝

寒いですね!
そんな中、先週に引き続き原宿のSDA東京中央教会までやって参りました。そう、ベルリン・フィルにも行かず(笑)。

さすがにあまりにも寒いので、受付でTプロデューサーが携帯用カイロを配っていました。ボクだったら来場者全員に皮のコートを配る(超ウソ)。

渡邊クンは目白バロックで2回ほどかな?聴いたことがありますが、アンサンブルの中だったのでさてソロではどうでしょうか?Tプロデューサーは「レオンハルトの再来!」と豪語してたので期待大ですね。

そういえば先週のショルンスハイムさんの時もそうだったけど、客層がもっとアカデミックな学生さんばっかりかと思ったら、意外とフツーのおじさんおばさん、ご老人が多くてびっくり。逆に、学生さんはどうしたんだと小一時間問い詰めたい。どこにいるのか若くて可愛い学生さん(ロリ系希望)は!!!

それはともかく、パルティータである。プログラムを見れば分かるとおり、1,2,5番は演奏済み、今回が2日目で全曲完奏という内容。会場に入ると自ら調律やってて少々驚き。4番から始めるが、席に着いてから弾くまでに十二分に間を取っているのが印象的だった。きっと、曲想を呼び戻しているのだろう。

セキスイショルンスハイムさんの時は自由自在な音色が魅力と思ったが、こちらは音の微妙な変化はあるが、演奏自体のタッチの滑らかさというか、あたりの良さがとても良いと思った。第一音が絶対に強く入らないのね。かといって弱々しいわけではない。「曲の流れの中で自由自在」という感じか。

後半の作者不詳の曲は迷うことなくサッと引き始めた上に、同じ音の連打でゲーム音楽かと(笑)。聴いてるうちになんだか楽しくなってきてしまった。やはりバッハとは全然違う。

そして6番でバッハに戻ると、やはりバッハはバッハでしかないと改めて感じる。凄いなぁ、曲がもうバッハなんだもんなぁ。クラヴィーアに疎いボクとしては渡邊クンが「レオンハルトの再来」かどうかはまだよく分からないのだが、「バッハ弾き」として信頼できるということはよく分かりました。

次の公演も楽しみなので色々と情報を宜しくです。

バッハ一族のチェンバロ音楽
11月19日 | 水 | 開演 7:00 PM SDA東京中央教会

・ヨハン・クリスティアン・バッハ/ソナタ ニ長調 作品5-2
・ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ・ファンタジー ホ短調 Fk 21
・ヨハン・クリストフ・フリートリッヒ・バッハ/ソナタ ニ調 BR A 31
・カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ/ヴュルテンベルク・ソタナ集よりソナタ イ短調 Wq 49/1
・ヨハン・セバステイアン・バッハ/イギリス組曲第5番 ホ短調BWV 810

使用楽器:JAN KALSBEEK製作ジャーマンモデルafter M・MIETKE
(オランダ・ZUTPHEN 2000年)

チェンバロ|クリスティーネ・ショルンスハイム

会場が原宿ラフォーレの裏というので、ラフォーレの前を通って行ったのですが・・・

前の彼女とよく行った所なのでなぜか胸が痛みます・・・

もうすぐあれから2度目のクリスマスかぁ。そこそこ上手く行きそうな子もいたんだけどなぁ。

そんなハートブレイク太陽族(byスターボー)な気持ちでSDA東京中央教会へ。会場までは難なく辿り着いたものの、入り口が分からなくて初老の紳士と迷う。挙句の果てに防犯ベル鳴らしちゃったし(笑)

教会に入ると受付にTプロデューサー。拝啓Tプロデューサー。ウチと社名が似ているので合併しちゃえばいいのに。(業界が全く違うっちゅーのw)

さてショルンスハイムさん、先日のシュタイアーとのコンサートでは「ショルンスハイムが男らしいのか、シュタイアーが女らしいのか」という位に勢い余る演奏を聴かせてくれたので、今日も楽しみにして来たのです。

一曲目のJCバッハからその味は堪能しましたが、そんなに鍵盤楽器に親しんでいないボクとしてはむしろ逆に「チェンバロ曲がそんなに続いてもなぁ」と若干思っていましたが、二曲目に入る前に説明が入ったのでどんな曲なんだか分かって一安心。

曲の解説、とりわけ演奏者の説明が聞けるということがこれほど重要という事が分かったのは初めてで意義深いものでした。自分がよく分からないだけなのに「なんだかシラーッと弾いてやがる」とか思ったこともあるからね。

WFバッハは展開が確かにオペラのように思えるし、JCFバッハは第2楽章にラルゲットが入るあたりなんか確かに古典に通じるものがある。

特に感銘を受けたのは後半で、CPEバッハは「フツーにチェンバロバロスw」とか思ってたら、終楽章のアレグロが壮絶、「バッハプロなのに大バッハ一曲バロスw」とか思ってたら、やはり大バッハこれだけの様式を作り上げたら子供は父乗り越えるの大変と思えるような、そんなイギリス組曲。

イメージとしては単一的なチェンバロのイメージしかなかったのですが(音色は好きなんだけど)、音色にも工夫があって、とても充実したコンサートでした。充実したとはいっても先日のモーツァルトのような「楽しいなぁ」という類のものとも違って、作曲者が違うとこれほどまでにアプローチが違うのだなという事が分かるような真摯な感じがまた良かったです。

アンコールのCPEバッハのソナタと大バッハのイタリア協奏曲もまた良くてねぇ・・・次はTさんオススメの渡邊クンだから楽しみにしてますよ!

日本フィルハーモニー交響楽団第605回定期公演
11月15日 | 土 | 開演 2:00 PM サントリーホール

メシアン/七つの俳諧
マーラー/交響曲第5番

ピアノ|永野英樹
指揮|沼尻竜典

あれだけコンサートに行ってるのにナゼか日本フィルを聴く機会がなくて、今日が初めての日フィルなんです!といっても、年末のコバケンの第九のついでに取ってみただけなんですけど・・・。

曲がボクの好きなマーラーであることと、沼尻竜典の評判も悪くないみたいなので行ってみたのですが、客席はガラガラ。P席はそこそこ埋まっているものの、ホール全体では6割程度の入り。さ、寂しい・・・。以前に当券狙いで第九演奏会に足を運んだら、「完売です」と言われてスゴスゴ帰ってきたことがあるくらいなのになぁ。

そんな中、メシアン日本ゆかりの曲「七つの俳諧」を演奏。
左からピアノ、打楽器、管楽器、弦という変則的な並びがメシアンらしく、曲も「旋律は語らず音が語る」というメシアンらしい情景描写に優れたもの。

管弦がヒョロヒョロ~と流れ、打楽器が乱れる様はもちろん「現代音楽」という領域。リズムや旋律を感じるのは至難の業だが、身を浸せば情景が浮かんでくるという。

そんな敷居の高さから最初は「鳴ってるだけじゃねーの?」とか思っていたが、意外とこれはこれで良い。音にも輝きがあるし、一定の流れを感じることも出来る。あんなに客が入ってないのに、指揮者もオケも腐った感じがせず、テンションを保っているのも良い。まぁ、メシアンの曲を流して演奏するというのも無理かとは思うが。

後半のマラ5もこれまた輪を掛けて良い。良いといっても、昨年のヤンソンス/バイエルンのような神演だったわけではないが、日本のオケらしからぬ堂々とした演奏は遥かに予想を上回るものであった。

音が重なるところで崩れかかったり、部分的にトランペットがコケたりとあるにはあったが、フォルテの爆発音、弱音部のデリケートさ、またその大→小へ音がスッと抜けていく感じなど、沼尻さんの手腕の高さが伺える。

で、その沼尻さん、「どーせ最近の指揮者らしい音を鳴らせるだけの浅い感じだろ」と思っていたのだが、やけに几帳面(笑)で、しかし指揮振りは情熱的、バトンは細かく、テンポももたれず走らず。正直、これボクの好きなパターンです。読響の巨匠ぶったカレー好きな人とか、東フィルのバレエが得意なテンポ打つだけの人とか、東響の「完全燃焼」がモットーの聴く方は不完全燃焼になっちゃう人たちとはだいぶ違う。(読響の人は化けるかもだけど)

驚いたのが第3楽章でホルン吹いた人で、「コケない」というだけでも評価できるのに、とても豊かな音で聞かせてくれた。と持ったら、コンクールで優勝したばかりなのか。上手いはずだ。

「期待しなかった分」という前置詞は付くが、かなり満足したので、今後は沼尻/日フィルは時々顔を出すかも。楽しみが増えて嬉しいです!(財布はキツいけど)

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうちクラシックカテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリはお知らせです。

次のカテゴリはケータイ投稿です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.261