コンサート: 2008年11月アーカイブ

クラヴィーア練習曲集第1巻 パルティータ全曲
11月25日 | 火 | 開演 7:00 PM SDA東京中央教会

Partita 4 D-dur BWV 828
Partita 3 a-moll BWV 827
Anon. (17th century):Batalha de sexton tom
[Biblioteca Pública e Arquivo Distrital, Braga, Ms 964, fol. 56]
Partita 6 e-moll BWV 830

チェンバロ|渡邊孝

寒いですね!
そんな中、先週に引き続き原宿のSDA東京中央教会までやって参りました。そう、ベルリン・フィルにも行かず(笑)。

さすがにあまりにも寒いので、受付でTプロデューサーが携帯用カイロを配っていました。ボクだったら来場者全員に皮のコートを配る(超ウソ)。

渡邊クンは目白バロックで2回ほどかな?聴いたことがありますが、アンサンブルの中だったのでさてソロではどうでしょうか?Tプロデューサーは「レオンハルトの再来!」と豪語してたので期待大ですね。

そういえば先週のショルンスハイムさんの時もそうだったけど、客層がもっとアカデミックな学生さんばっかりかと思ったら、意外とフツーのおじさんおばさん、ご老人が多くてびっくり。逆に、学生さんはどうしたんだと小一時間問い詰めたい。どこにいるのか若くて可愛い学生さん(ロリ系希望)は!!!

それはともかく、パルティータである。プログラムを見れば分かるとおり、1,2,5番は演奏済み、今回が2日目で全曲完奏という内容。会場に入ると自ら調律やってて少々驚き。4番から始めるが、席に着いてから弾くまでに十二分に間を取っているのが印象的だった。きっと、曲想を呼び戻しているのだろう。

セキスイショルンスハイムさんの時は自由自在な音色が魅力と思ったが、こちらは音の微妙な変化はあるが、演奏自体のタッチの滑らかさというか、あたりの良さがとても良いと思った。第一音が絶対に強く入らないのね。かといって弱々しいわけではない。「曲の流れの中で自由自在」という感じか。

後半の作者不詳の曲は迷うことなくサッと引き始めた上に、同じ音の連打でゲーム音楽かと(笑)。聴いてるうちになんだか楽しくなってきてしまった。やはりバッハとは全然違う。

そして6番でバッハに戻ると、やはりバッハはバッハでしかないと改めて感じる。凄いなぁ、曲がもうバッハなんだもんなぁ。クラヴィーアに疎いボクとしては渡邊クンが「レオンハルトの再来」かどうかはまだよく分からないのだが、「バッハ弾き」として信頼できるということはよく分かりました。

次の公演も楽しみなので色々と情報を宜しくです。

バッハ一族のチェンバロ音楽
11月19日 | 水 | 開演 7:00 PM SDA東京中央教会

・ヨハン・クリスティアン・バッハ/ソナタ ニ長調 作品5-2
・ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ・ファンタジー ホ短調 Fk 21
・ヨハン・クリストフ・フリートリッヒ・バッハ/ソナタ ニ調 BR A 31
・カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ/ヴュルテンベルク・ソタナ集よりソナタ イ短調 Wq 49/1
・ヨハン・セバステイアン・バッハ/イギリス組曲第5番 ホ短調BWV 810

使用楽器:JAN KALSBEEK製作ジャーマンモデルafter M・MIETKE
(オランダ・ZUTPHEN 2000年)

チェンバロ|クリスティーネ・ショルンスハイム

会場が原宿ラフォーレの裏というので、ラフォーレの前を通って行ったのですが・・・

前の彼女とよく行った所なのでなぜか胸が痛みます・・・

もうすぐあれから2度目のクリスマスかぁ。そこそこ上手く行きそうな子もいたんだけどなぁ。

そんなハートブレイク太陽族(byスターボー)な気持ちでSDA東京中央教会へ。会場までは難なく辿り着いたものの、入り口が分からなくて初老の紳士と迷う。挙句の果てに防犯ベル鳴らしちゃったし(笑)

教会に入ると受付にTプロデューサー。拝啓Tプロデューサー。ウチと社名が似ているので合併しちゃえばいいのに。(業界が全く違うっちゅーのw)

さてショルンスハイムさん、先日のシュタイアーとのコンサートでは「ショルンスハイムが男らしいのか、シュタイアーが女らしいのか」という位に勢い余る演奏を聴かせてくれたので、今日も楽しみにして来たのです。

一曲目のJCバッハからその味は堪能しましたが、そんなに鍵盤楽器に親しんでいないボクとしてはむしろ逆に「チェンバロ曲がそんなに続いてもなぁ」と若干思っていましたが、二曲目に入る前に説明が入ったのでどんな曲なんだか分かって一安心。

曲の解説、とりわけ演奏者の説明が聞けるということがこれほど重要という事が分かったのは初めてで意義深いものでした。自分がよく分からないだけなのに「なんだかシラーッと弾いてやがる」とか思ったこともあるからね。

WFバッハは展開が確かにオペラのように思えるし、JCFバッハは第2楽章にラルゲットが入るあたりなんか確かに古典に通じるものがある。

特に感銘を受けたのは後半で、CPEバッハは「フツーにチェンバロバロスw」とか思ってたら、終楽章のアレグロが壮絶、「バッハプロなのに大バッハ一曲バロスw」とか思ってたら、やはり大バッハこれだけの様式を作り上げたら子供は父乗り越えるの大変と思えるような、そんなイギリス組曲。

イメージとしては単一的なチェンバロのイメージしかなかったのですが(音色は好きなんだけど)、音色にも工夫があって、とても充実したコンサートでした。充実したとはいっても先日のモーツァルトのような「楽しいなぁ」という類のものとも違って、作曲者が違うとこれほどまでにアプローチが違うのだなという事が分かるような真摯な感じがまた良かったです。

アンコールのCPEバッハのソナタと大バッハのイタリア協奏曲もまた良くてねぇ・・・次はTさんオススメの渡邊クンだから楽しみにしてますよ!

日本フィルハーモニー交響楽団第605回定期公演
11月15日 | 土 | 開演 2:00 PM サントリーホール

メシアン/七つの俳諧
マーラー/交響曲第5番

ピアノ|永野英樹
指揮|沼尻竜典

あれだけコンサートに行ってるのにナゼか日本フィルを聴く機会がなくて、今日が初めての日フィルなんです!といっても、年末のコバケンの第九のついでに取ってみただけなんですけど・・・。

曲がボクの好きなマーラーであることと、沼尻竜典の評判も悪くないみたいなので行ってみたのですが、客席はガラガラ。P席はそこそこ埋まっているものの、ホール全体では6割程度の入り。さ、寂しい・・・。以前に当券狙いで第九演奏会に足を運んだら、「完売です」と言われてスゴスゴ帰ってきたことがあるくらいなのになぁ。

そんな中、メシアン日本ゆかりの曲「七つの俳諧」を演奏。
左からピアノ、打楽器、管楽器、弦という変則的な並びがメシアンらしく、曲も「旋律は語らず音が語る」というメシアンらしい情景描写に優れたもの。

管弦がヒョロヒョロ~と流れ、打楽器が乱れる様はもちろん「現代音楽」という領域。リズムや旋律を感じるのは至難の業だが、身を浸せば情景が浮かんでくるという。

そんな敷居の高さから最初は「鳴ってるだけじゃねーの?」とか思っていたが、意外とこれはこれで良い。音にも輝きがあるし、一定の流れを感じることも出来る。あんなに客が入ってないのに、指揮者もオケも腐った感じがせず、テンションを保っているのも良い。まぁ、メシアンの曲を流して演奏するというのも無理かとは思うが。

後半のマラ5もこれまた輪を掛けて良い。良いといっても、昨年のヤンソンス/バイエルンのような神演だったわけではないが、日本のオケらしからぬ堂々とした演奏は遥かに予想を上回るものであった。

音が重なるところで崩れかかったり、部分的にトランペットがコケたりとあるにはあったが、フォルテの爆発音、弱音部のデリケートさ、またその大→小へ音がスッと抜けていく感じなど、沼尻さんの手腕の高さが伺える。

で、その沼尻さん、「どーせ最近の指揮者らしい音を鳴らせるだけの浅い感じだろ」と思っていたのだが、やけに几帳面(笑)で、しかし指揮振りは情熱的、バトンは細かく、テンポももたれず走らず。正直、これボクの好きなパターンです。読響の巨匠ぶったカレー好きな人とか、東フィルのバレエが得意なテンポ打つだけの人とか、東響の「完全燃焼」がモットーの聴く方は不完全燃焼になっちゃう人たちとはだいぶ違う。(読響の人は化けるかもだけど)

驚いたのが第3楽章でホルン吹いた人で、「コケない」というだけでも評価できるのに、とても豊かな音で聞かせてくれた。と持ったら、コンクールで優勝したばかりなのか。上手いはずだ。

「期待しなかった分」という前置詞は付くが、かなり満足したので、今後は沼尻/日フィルは時々顔を出すかも。楽しみが増えて嬉しいです!(財布はキツいけど)

〈アンドレアス・シュタイアー プロジェクト 4〉
アンドレアス・シュタイアー with クリスティーネ・ショルンスハイム
フォルテピアノ&チェンバロ デュオ
11月13日 | 木 | 開演 7:00 PM トッパンホール

J.S.バッハ:2台のチェンバロのための協奏曲 ハ長調 BWV1061a
テレマン(シュタイアー編):管弦楽組曲《アルスター序曲》 ヘ長調 TWV55/F11
モーツァルト:4手のためのソナタ ニ長調 K381
W.F.バッハ:2台のチェンバロのための協奏曲 ヘ長調 F10
ハイドン:2台のチェンバロのためのパルティータ ヘ長調 Hob.XVII a:2
モーツァルト:6つのドイツ舞曲 K509

フォルテピアノ&チェンバロ|アンドレアス・シュタイアー
フォルテピアノ&チェンバロ|クリスティーネ・ショルンスハイム

CDでも共演したクリスティーネ・ショルンスハイムとのデュオコンサート。

CDの再現コンサートみたいなもんかと思っていましたが、その通りでもあり、そして勿論それ以上!

CDではチェンバロの音がストロング過ぎと思ったが、さすがに実演だとうるさくはなく、そして2台を生かした立体感が響きの華やかさを助長している。先週のシューマンがフォルテピアノのみだったので余計に華やかに聞こえるのかも。

奥からチェンバロ、チェンバロ、フォルテピアノと3台を配置、曲によって2台、4手と使い分けていて、視覚的にも飽きなかったです。

シュタイアーがチェンバロ弾いてるの見たのも初めてで感動したが、クリスティーネさんが「押さえ」役かと思ったら、シュタイアーと対等に渡り合い火花散らす死闘(いや死闘はしてないしw)で弾きまくるのでビックリ。

やはりCDでもメインである「4手」が一番良かったと思うが、アンコールでは更に解き放たれ自由に弾きまくるシュタイアーさん。音だけでこんなに楽しいのは久しぶりだなぁ(笑)

帰りにはサインも貰えたし、Tさんにも会えたので満足感いっぱい!

来週のクリスティーネ・ショルンスハイムの単独ライヴも楽しみになってきました。

<富士電機スーパーコンサート>
11月11日 | 水 | 開演 7:00 PM サントリーホール

ブラームス :交響曲第3番 ヘ長調 op.90
ムソルグスキー(ラヴェル編曲) :組曲『展覧会の絵』

ブラームス:ハンガリー舞曲第1番 ト短調(アンコール)
グリーグ:『ペールギュント組曲』第1番 op.46から「山の魔王の宮殿にて」(アンコール)

指揮|マリス・ヤンソンス
管弦楽|ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

今日は「展覧会の絵」とブラームス交響曲第三番。昨日に続いて名演を聴かせてくれることでしょう!でも、席が1F最前列なので首が...あと、サスペンダーしてこなくちゃ(笑)

てゆーか、寒いのでとっとと中に入ります。

今日もサイン会があったので、CDを持参して参加。30分近くも待ったのにアッという間に終わりました。あのヤンソンスからサインを貰えただけ良しとしますか(笑)

さてコンサートの方ですが、「展覧会→ブラ3」かと思ったら、その逆でした。なんか、朝からこってりしたものを食べてる気分。

しかしそこはヤンソンスなので、感情に訴えかけるような、ハンカチを一枚多く用意して聴かねばならないブラームスのワケはない。

正直、ブラ3あまり好きじゃないんだけど、むしろ苦手な第三楽章なんかもただ単に「美しい」音楽として捉らえたので良かった。全体としてはえらいグラマラスなブラームス...そして最前列低域弦側だったのでただでさえボトムがしっかりしている音がさらにゴリゴリバキバキ(笑)

「展覧会の絵」は、お気に入りがチェリビダッケという人間なのでアレですが、「オケの音を出し切りました!」という一点のみについて素晴らしい評価。昨日はフルートが凄かったが、今日はトランペットが神だったなー。

アンコールはブラームスの「ハンガリー舞曲」とグリークの「Mountain King」。「ハンガリー舞曲」はしょっちゅう演奏しているので、アンコールピースとして用意してるのでしょう。

個人的には昨日の方が充実していたと思うが、このクオリティだったらどっちに行っても満足できるでしょう。前回(2年前)は「アレッ!?」という感じがあったから。

そして来年はバイエルン放送響!実はこっちの方が楽しみだったりして(笑)

<富士電機スーパーコンサート>
11月10日 | 火 | 開演 7:00 PM サントリーホール

ドヴォルザーク :交響曲第8番 ト長調 op.88
メンデルスゾーン :交響曲第4番 イ長調 op.90 「イタリア」
ラヴェル :ラ・ヴァルス

ドヴォルザーク:スラヴ舞曲 op.72-2(アンコール)
J.シュトラウスⅡ:ポルカ・シュネル『ハンガリー万歳』 op.332(アンコール)

指揮|マリス・ヤンソンス
管弦楽|ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

さすが名門オケ、いつもより賑わっております!

というワケでボクが初めて実演で聴いたコンビ、ヤンソンス/コンセルトヘボウの公演なので喜び勇んでサントリーホールまでやって来ました!てゆーか、驚異的なコンサートゴーアーになってからまだ4年、もう4年か...速いんだか遅いんだか。

今日は2FのRA最前列で鑑賞。いやそれにしても剛直というか、物凄い推進力!

ドヴォ8なので第三楽章のワルツなどコンセルトヘボウらしい輝きで聴かせてくれて、まー、なかなかいいじゃんとか思ってたら、第四楽章で爆発!ヤンソンスさん、ノリノリ(笑)

しかも部分的に完全にオケ主導で演奏させたりして、信頼関係が凄く出来上がっているのだと思った。てゆーか、フルートがバカ上手い。うますぎて卒倒しそうになった。

まだ前半だというのに客も拍手の嵐で大盛り上がり。こういうわかりやすい演奏はさすがヤンソンス、映えますね。

後半も、も~楽しかった!

メンデルスゾーン「イタリア」、ラヴェル「ラ・ヴァルス」...と書いて気が付いた。何やら今日は民族色豊かなプログラムなんだな。(ドヴォ8はイギリス)

メンデルスゾーンとヤンソンスというのもあまりイメージ的にリンクしないが、コンセルトヘボウとの組み合わせなのでしっかりくっきりしてる割りは伸びやか。あまり情緒は感じないけど。

それは「ラ・ヴァルス」にも言えることで、極めて上手いしダイナミック、しかしフランス的な華やかさという面はあまり期待できない。

むしろ後半に向けてオケの機能美を誇示していて、「なんかメインから外れた中途半端なプログラム」と思っていたが、音を楽しむという面ではムチャクチャ充実していた。管楽器連中、ありゃ神様たちの集いだわ。

アンコールではドヴォルザークのスラブ舞曲...は予想が付いたが、シュトラウス二世の「ハンガリー万歳」は掛け声付きで楽しくて楽しくて。

アンコールが楽し過ぎると本プログラム忘れちゃうから危険(笑)

〈アンドレアス・シュタイアー プロジェクト 3〉
アンドレアス・シュタイアー フォルテピアノ リサイタル
シューマン・プログラム―J.S.Bachへのオマージュ、おとなのためのメルヘン
11月7日 | 金 | 開演 7:00 PM トッパンホール

「オール・シューマン・プログラム」
・こどものためのアルバム Op.68より
第4番 コラール/第14番 小さな練習曲/第16番 最初の喪失/第18番 草刈りの歌/第27番 カノン風の歌/第28番 思い出/第23番 騎手の曲/第30番 無題
・スケルツォ、ジーグ、ロマンツェとフゲッテ Op.32
・フゲッタ形式の7つのピアノ小品Op.126より 第1番/第2番/第3番
・森の情景 Op.82
・こどものためのアルバム Op.68より
第42番 装飾的コラール/第29番 異国の人/第34番 テーマ/第36番 イタリア人の船乗りの歌/第39番 冬の季節II
・フゲッタ形式の7つのピアノ小品Op.126より 第4番/第5番/第6番/第7番
・こどもの情景 Op.15

フォルテピアノ|アンドレアス・シュタイアー

今日は16本も更新があった。バカかアフォじゃなかろうか。しかも日中は打ち合わせで出ていたため、驚異的な集中力で超絶定時に仕事完了。

おかげでチェックを全くやってないぜ\(^O^)/

そんな毎日がスレスレなボクがトッパンホールまでやって来ました。お目当てはなんといってもシュタイアー!発売日に頑張ってチケットゲットしたから、手元も足元も横顔もバッチリ見える最上級の座席だもんに。(ピアノやらないから意味ないけど)

今日はオール・シューマン・プログラムで、曲は全く知らなかったが...いやいや、あんなに楽しめるとは。特に、前半と後半で対になるように織り込まれたプログラム構成が素晴らしい。いやだから、曲自体はよく知らないんだけどね(汗)

音に深みがあるとか迫力があるとかは全く無く、軽快で心地良い。が、軽薄なのとも違う。終わり方も非常にあっさりしているが、むしろ「余韻が無いのが余韻」という印象。これを「フォルテピアノは表現の幅が無いからモダンピアノを弾くべき」とかいう評論家は愚かといえよう。

アンコールでは平均律やらフーガやらレッスン曲やらバッハ尽くしで、チェンバロでない所が新鮮で良かったです。

サイン会には参加せず大人しく帰りましたが、Tさんは姿を見せたんですかね?お会いしたかったんですが。

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