何気に、オキニの愛犬にメッセージを送ってしまったボクっていかほど?
いよいよ新国立劇場を皮切りに今月はオペラ4本と、舞台三昧の小一時間です。
しかも、そのうち一つはバレンボイム/ベルリン国立歌劇場のワーグナー「トリスタンとイゾルデ」、年明けは飯守/東フィルのワーグナー「ワルキューレ」と、ワーグナーばかりです。そりゃー、好きだけどさぁ。
タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦 R.ワーグナー/全3幕【ドイツ語上演/字幕付】
新国立劇場開場10周年記念フェスティバル公演
【作曲/台本】リヒャルト・ワーグナー10/8(月)14時開演
【指 揮】フィリップ・オーギャン
【演 出】ハンス=ペーター・レーマン【領主ヘルマン】ハンス・チャマー
【タンホイザー】アルベルト・ボンネマ*
【ヴォルフラム】マーティン・ガントナー
【ヴァルター】リチャード・ブルンナー
【ビーテロルフ】大島 幾雄
【ハインリッヒ】高橋 淳
【ラインマル】小鉄 和広
【エリーザベト】リカルダ・メルベート
【ヴェーヌス】リンダ・ワトソン
【牧童】吉原 圭子
【4人の小姓】佐藤 泰子、金子 寿栄、中道 ゆう子、熊井 千春【合唱指揮】三澤 洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団
【バレエ】牧阿佐美バレエ団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
「タンホイザー」は小澤征爾/東京のオペラの森に続いて今年2回目。小澤征爾の指揮は病み上がりとは思えぬ躍動感溢れるもので結構感動したのだけれど、演出が実際の設定(歌手を絵描きに見立てたり)をかなりいじったもので、全体の出来としては疑問符もやや多かったのではないかと。
そこで今回はフィリップ・オーギャン。なんと、その前年に小澤征爾が病気でオペラの森を休んだ時に代役で「オテロ」を振った人物である。
今回はタイトルロールのヴォルフガング・ミルグラムに代わってアルベルト・ボンネマが登場。これがなかなかのアレで、なんと言っていいのか、代役の割りに健闘していたとも言うが、声はバツグンに張りがあったというか、それなのに肝心の主メロ(ヴェーヌスベルクの愛のテーマ)だけが一本調子でかなり辛かったという。
皆さんもありませんか?カラオケで張り切りすぎて、全部同じ調子で歌っちゃうこと。そう、あんな感じだったんです。
フィリップ・オーギャンの指揮は可も無く不可もなくで、極めてマトモ、非常に誠実。外したくない時にはいいなぁと思いつつも、面白い所も無いというフツーの出来。もう10年くらい頑張って、バイロイトに呼ばれるようになったらもう一度聴いてもいいかも。
東フィルも破綻無く上手くまとめた感じで、昨年の「さまよえるオランダ人」の東響よりは良い状態かも。多少、間延びしていた感はあったが、指揮者との力量を考えればこんなものか。これも、可も無く不可もなく。でも、演奏自体は悪くなかったのだから、これは指揮者の力量なのかなぁ。
歌手は、タイトルロール以外はかなり良い出来で、作品の要ともいえるヴェーヌス、エリザベート、ヴォルフラムが揃って好調だったのは嬉しい限り。しかし、ヴェーヌスとエリザベートのルックスがかなり厳しくて、特にエリザベートはもっと可憐な乙女でないと感情移入できんorz
(その点、オペラの森は良かった)
演出はかなーりマトモ。序曲のバレエが門外漢には意味不明だったものの、官能の世界を表現しているのでヌードと思しきダンサーの姿が・・・と思ってオペラグラスを握り締めたら、ただの気ぐるみだった。ここはオペラの森の圧勝といえよう。
舞台は現代的で美しく、かといって構成を現代的にし過ぎることもなく、初めて「タンホイザー」を観るならこれが良かったかなーというくらいの。歌手は歌手のままで絵描きではなかったし(笑)。
そんなワケで「ワーグナーのオペラを聴ける!」という期待度からいうと、外さなかっただけマシだったが面白みも薄くて、まぁまぁの公演という評価に。初日の割には合唱の出来も良くて、ほんと、外さなかったと思います。
各所でボンネマが叩かれているが、そんなに悪くないですよ。でもなぁ、肝心の愛のテーマがなぁ、あれではなぁ。

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