そういえば、先週行ったのに記録してなかったので書いておきますが、本体のNHKと同様、最近何かと評判の悪いNHK交響楽団。
そういえばといえば、N響ガイドにクレームの手紙を出したのに音沙汰無しだな。N響ガイドっていうか、NHKホールのクソ係員へのクレームなんだが(どちらかというと、N響ガイドの係員には迅速な手配をしてもらった)。
そんなワケでどっちにしてもNHKなのであまり期待していなかったのだが、あのネヴィル・マリナーが来るというので、チケットを取ってみたワケです。
すぐ売り切れちゃうB定期なのでどうかと思ったのだが、発売当日に問い合わせたのでなんとかS席をGET。でも、かなーり前のかなーり左寄り。今回も首が痛い。
ちなみに来年1月のブロムシュテットのB定期も取ったのだが、こちらはRAブロックのB席を購入。ブロムシュテットはA定期も取ってあるし、更にチョン・ミョンフンの2月のA定期も取ったワケだ。NHKに文句がある割には何かと世話になってやがるな、オレorz
10月25日 | 木 | 開場 6:20 PM 開演 7:00 PM サントリーホール 第1603回定期公演 Bプログラム
ベートーヴェン / ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
ブラームス / 交響曲 第4番 ホ短調 作品98指揮|ネヴィル・マリナー
ヴァイオリン|アラベラ・美歩・シュタインバッハー
さて、ネヴィル・マリナーだからチケットを取ったとはいえ、マリナーがそんなに好きかといえばそんな事もなく、単にネームバリューと、「もうお年だし」という最後の一花を見るために行ったのである。それでサヴァリッシュ見ておいて良かったなぁ、あのベト7は名演だったしなぁ。
サントリーホールでN響を聴くのは初めてだが、悪評高いNHKホールを脱して、どんな音を聴かせてくれることやら。
今回のコンマスは堀さん。相変わらずの無表情だが、チューングを終えて席に座った時に、ヴィオラの店村さんとニヤリとする所が唯一人間らしい。店村さんは好きなんだが、堀さんはなー、別におちゃらけろとは言わないけど。
一曲目がベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲なので、美歩と一緒にサー・ネヴィル登場。意外としっかりしているというか、80歳オーバーなのに全く衰えていない。サヴァリッシュと比べたら格段に元気だが、先日のプレヴィンと比べても元気だ。
指揮台に上り、椅子も用意せず立ったまま演奏開始。美歩とは孫ほど年が離れているのに、さすがに年季は感じさせつつも動きでは負けていない。
その美歩だが、ベトコンはN響では昨年ノリントン指揮の庄司タンの演奏で聴いているわけだが、全体的な出来では今回の美歩に軍配が上がろう。
昨年のノリントンはヴォーン・ウィリアムスは素晴らしかったが、ベトコンは庄司タンの空回り・・・てゆーか、N響冷めすぎっていうか。ソリスト単体では庄司タンに軍配を上げてもいいが、今回はオケも素晴らしかった。
ベトコン自体、ベートーヴェンにしては冗長で大した曲ではないと思うが(同じく長い曲でも、Symphony No.3「エロイカ」は素晴らしい)、音の厚みといい、芳醇さといい、ノンヴィヴラートの急先鋒であるノリントンと、オールドスタイルのマリナーと、指揮者が違うとこんなに違うものかと思い直した次第である。
美歩の出来も(庄司タンと比べるとどうかは別として)、最初は低域弦の扱いが粗っぽかったとはいえ、後半はノリが勝ってかなり良かった。この人、海外では「アラベラ・シュタインバッハー」で売っているのに、日本に来ると「美歩」を付けるのが戦略的すぎて気に入らないんだが。本人には関係のないことだけど。
後プロはブラ4。
そもそもボク的にブラームスの交響曲は「1番勢いは買う、2番まぁまぁ好き、3番わざとらしい、4番聴けたもんじゃない」という感じで低評価なのだが、これはなかなか。曲はともかく、演奏はなかなかだ。
音はぶ厚く、テンポは悠然としていながら弛緩なく、力強さに溢れていた。場所がサントリーホールとはいえ、NHKホール離れてこれだけの演奏が聴けるとは。
4番は、特に第3楽章の急激な華やかさがあざとすぎて大嫌いなのだが、この演奏では堅実にいくあまり華やかさに欠けていて、そういう意味ではブラームス好きな貴兄には物足りないかもしれない。しかし、ボクはそういう部分が嫌いなのでかえってフツーに聴けるという。演奏って不思議ですねw
宇野先生風に言えば「踏み外しがない」といえるワケだが、実際に巨匠とはいえ、ここまで巨匠然とした演奏が聴けるのも珍しい。「ベトコン好きじゃない、ブラ4嫌い」というプログラムだったのに、これだけ満足できたのも珍しい。
ただ、好みの演奏かというとそうでもないので、マリナーがまた来日したら行くかといえば、それはかなり微妙。これだけ満足させる演奏をしたのに、やっぱり演奏って不思議ですねw







