Mozart Yearも過ぎて今さら「Jupiter」でもないのだけれど、あまり意識せずに買ったBruno Weil/Tafelmusik Orchestraの「40&41」が、いやぁ、これは実に素晴らしい。嬉しい誤算。参った。
同じ「40&41」という組み合わせで出たMinkowski盤が意外とそんなでも無かったし、Jacobsの「Prague&Jupiter」も未聴なので(購入意欲はあるけど)あんまり期待していなかったのだが。とにかく、40番をこんなに楽しめたのは初めてかも。同じ「Bruno」でも、ワルターなんかはもう聴けないな。
それはともかくとして、ゲルト・アルブレヒトが9年間勤めてきた読響の常任指揮者を退任するので、しかも任期が今年度いっぱいという事で本当にラストの日なので、芸術劇場まで行って来たワケです。
池袋の西口なので、トキワ通りの方に歩いて行きたい気持ちを抑えつつ。(てゆーか、お目当ての子が全く出勤しないのですがorz)
読売日本交響楽団 芸劇マチネーシリーズ 第87回
3月31日(土)午後2時開演
東京芸術劇場(池袋)指揮:ゲルト・アルブレヒト
■マーラー:交響曲第9番
アルブレヒトは確か2回くらいしか聴いた事がなかったような気がするが、爺さんの割にはえらくキビキビしたテンポで、しかし現代音楽が得意なだけあって構造をしっかり見据えて冷静に進めていくような印象があるのだが、今回もまさにその通り。
ラストで「マラ9」なんだからもっと感情的になるかと思ったが、今日もキビキビ、サッサ。さすがアルブレヒト。でも、別に褒めているワケではない(笑)。
第一楽章から気迫は十分で、軽くジャンプしながらオケを煽っていく。指揮振りだけ見ているとかなり熱のこもった演奏になりそうな気がするのだが、音が全くそうならない所が凄い。でもやっぱり、褒めているワケではない(笑)。
かといってダメな演奏というワケではなく、低音域充実しまくりのブ厚い音で、これだけの「暖かみのある迫力」が出せるのは在京オケでは読響が一番だと思う。この日は金管、木管も充実。木管はいつも良いかな。
コンマスは藤原浜雄さんだったのだが、いやぁ、気合は伝わったのだが、このしっくりこない感じは何?しかも、1stヴァイオリンの動きを見てたら、恐ろしくボーイングが揃ってない箇所が散見されてワロス。「ばっちり揃わない」というレベルではなく、「全く揃ってない」んだもん。特に後ろの方orz
ヴィオラのソロは凄く良かったです。オケ全体がカッチリ決めている中で、実に伸びやかな主張があって、最高でした。
第3楽章までは相当引き締めて進めていたのだが、第4楽章のコーダに差し掛かるとさすがにそのまま余韻に浸りたくなるような、静寂を味わうのに相応しいテンポ。この日の会場内は結構落下物やらアメ玉ガサゴソが多くてガッカリだったのだが、この部分は静かに味わえて良かった。
「マラ9」だと演奏を終えても3分くらい拍手無しで浸るのがお約束になってきているが、さすがアルブレヒト、さっさと手を下ろして振り返りやがるので、30秒くらいで拍手してしまう。でも、フラブラ野郎がいなくて良かった。
最後は花束の贈呈なんかもありそこそこ演出はしていたのだが、なんかみんな普通に帰っちゃうし、9年間勤めた常任指揮者ってそんなもんなのかなぁ。でも、今後も2シーズンに1回は来るらしいので、プログラム次第では行く事にしよう。
やっぱり、こういう指揮者だったら現代音楽だよな。(でも、客入らないんだよなぁ)

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