「昨日のヘンデルは行きたかったなー」と思いつつ、2日続けてのコンサートは心身金銭共にヘヴィなのでやむなくスルー。
というワケで、一昨年に続いて「ヤンソンス/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(以下、RCO)」のコンサートに行ってきたワケです。
ヤンソンス/RCOといえば、ボクが初めて行ったクラシックのコンサートでもあるので非常に感慨深いワケですが、そんなワケで、盲目的にヤンソンス好きなんです(笑)。
2006年12月3日(日) 18:00
サントリーホール 大ホール
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番ハ長調
・マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
指揮:マリス・ヤンソンス
ピアノ:内田光子
一昨年がRCO、昨年はもう一つの手兵であるバイエルン放送響と来日しているので、交互にやってきている模様。いっそのこと、両オケを足して、「ヤンソンス・スーパー・オケ」とか作ったらいいのに。
とりあえず朝起きて、来年の新国立劇場の「さまよえるオランダ人」のチケットを入手して(起きたら10時過ぎてて慌てたが、そこそこいい席が取れた)、二度寝して(笑)、諸々の用事を済ませてノコノコとサントリーホールに向かう。
サントリーホールの前はすっかりクリスマスな飾り付けでとてもキレイだ。ボクのハニーと見に来たいところだ。が、渋谷のYちゃんやら、池袋のRちゃんやら、吉原のMちゃんの所にも行かなくてはならないので、年末は大忙し。普段は女運がないので、こんな所でモテモテになってもなんだかなぁ。思いっきり、年末需要じゃんかよぅ!
あ、渋谷のYちゃん、ここでもいいからカキコしておいて(笑)。
そんな事はともかく、とっとと席に着いてみる。今回の座席はLDブロックの前の方。A席だが、A席ならLBやRBの方がいいのでベストではない。が、視覚的には遠く感じるが、オーケストラを見渡せるのは悪くない。
一曲目のモーツァルトではソリストで内田光子ちゃん(笑)が登場。
有名な人だが、この人が来たせいで金額もアップ。A席で\22,000は高いぜ!
さっそうと登場した光子ちゃん、実はあんまり期待していなかったのだが、正直、良かったです。
そもそも「モーツァルトでモダンオケ」という期待度ゼロな編成だったのだが、モダンオケでも緩くないので十分に聴けた。音色としての好みは古楽器の方がずっと上なのだが、大きすぎず、厚すぎず、弛緩しなければモダンオケでもそこそこ行けるのだと思う。
こういう演奏を聴くと、先日のヴィルサラーゼ (インバル/都響)なんか、なんであんなにタルいんだろうと思い起こす度に重ね重ね残念の上塗りなんである。
内田光子は弱音の美しさが魅力とかの宇野先生(笑)も言っているが、弱音のままテンポを上げ、オーケストラに溶け込ませていく術はまさに神業。モーツァルトのコンチェルトは既に録音があるので手中には収めているだろうが、手グセではなく熟練を感じられたので、本当に良かった。慣れているだろうに、単調さが全くないんだもんなぁ。
休憩でのんびりお茶を飲んでトイレを済ませて座席に戻ったら、すっかりオケが出てきてウォーミングアップしていたので激烈慌てる。
後半はマーラー「巨人」。略して巨マラ!
大編成だが、マーラーといえばアバド/ルツェルン管で舞台から溢れんばかりに人がいたのを見たばかりなので、これくらいでは驚かない。
第一楽章は絶好調。さすがRCO、とにかく弦の美しさは比類が無い。日本のオケがこれの半分でも近づければ。美しいだけではなく、力強さもあるところが素晴らしい。
この曲はクラシック好きになりたての時に好きになった曲なので大変思いいれがあるのだが、下野/読響の「力任せで空虚な巨人」、アルブレヒトの「見渡しはいいが感情の薄い巨人」とナゼか読響でイマイチな演奏を聴いてしまったので、「これ!」という演奏に当たった事がない。
今回は「ややタメが浅いか」と思いつつも、音色が素晴らしいのでかなり期待が持てる。もう、聴く側の緊迫感が違うくらいの感じで。
と思ったら、第二楽章でホルンが悲しいほどにコケる。しかもソロで、吹いているうちにどんどん情けなくフェードアウトしていったので、思わずこちらがコケる(涙)。
よーく聴くと、音色が素晴らしいとはいえ、管楽器(特に木管)は不揃いな感じもする。個々の演奏は上手いんだけどな。「個々が勝手に演奏している」くらいの勢いだったのに全体としてはえらくまとまっていたアバド/ルツェルン管は、やっぱり凄かったのだな。
それでも曲自体を好きなので(指揮者もオケも好き!)かなり感情移入の度合いは高く、かといってバーンスタインのマーラーみたいに暑苦しいワケではない所が聴きやすくもある。
良く見たら、ヴィオラの主席が都響あたりにいそうな日本人のオッサンでワロスが、第一ヴァイオリンでも日本人のおねーちゃん発見。こういう世界的なオケで日本人が活躍しているのって、見てて嬉しくなるね。頑張れ、オッサン!
第三楽章と第四楽章はアタッカで入るところも良い。ここを空けると流れが途切れるので非常にイクナイ。
ああいう曲なので第四楽章はハッスル(死語)しまくり。ヤンソンス、万歳しているような手振り。そういえばステージから遠い席なので気が付かなかったが、ヤンソンスは今回も大声で唸りをあげていたのだろうか?誰か教えて下さい。
フィナーレではホルンが立つかと思ったが座ったまま吹き通し(少し残念)、追い込み激しくクライマックスを迎える。
フライングブラボーもなく、すっごく爽快な感じで終えて、ヤンソンスも満足そうに振り向く。拍手大喝采。
いやー、なんかRCOとしか思えない明るめの美しい音質でありながら、RCOとは思えない粗さも同居しつつ、やはり今回もベストな「巨人」ではなかったが、それでも満足感は上々。前プロの内田光子と併せて、実に素晴らしかった。
残念ながらアンコールは無し。アンコールのCDまで出している人だからあると思ったのだが。
今思うと、2年前はヤンソンスがRCOに擦り寄っているようなバランスがあったのだが、段々と「ヤンソンス&RCO」というものが確立されてきているように思う。多分、再来年も来ると思うので、その時はもっと決まったアンサンブルでお願い(笑)。「RCO LIVE」のCDではシベリウスが思いのほか良かったので、今度来る時はシベリウスがいいなー。
そんなヤンソンスさん、来年はお約束でバイエルン放送響との来日が決定!実は、ヤンソンスはバイエルン放送響との方が合っているのではないかと思うのであった。アハハハハハ(笑)。