【大野和士と庄司紗矢香】ストラヴィンスキーの「火の鳥」【都響】

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というワケで今日(既に昨日)、サントリーホールに行ってきました。前回コンサートに行ったのが6/24だったので、およそ一ヶ月ぶり。5、6月は毎週のようにコンサートに出かけてたのになぁ。久し振りな感じがするなぁ。

コンサートに行く前にアキバのヨドバシでDVDドライブを物色。家の録画用ではDVD-RAMを使っているのだが、自室のPCでは対応しておらず観られないので。しかし雨で仕方なくヨドバシに入っただけで、ヨドバシなんぞでPCパーツを買いたくないので、呼んでも無い店員の説明もそこそこにアキバを後にする。

公演は以下の通り。

都響スペシャル 大野和士×都響 「火の鳥」 2006年7月17日(月)15:00 サントリーホール

指揮/大野和士 
ヴァイオリン/庄司紗矢香

モーツァルト:交響曲第31番 ニ長調 『パリ』 K. 297 (300a)
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op. 77
ストラヴィンスキー:バレエ音楽『火の鳥』 (オリジナル全曲版)

今年の初めの新日本フィルとのショスタコ4で物凄い演奏を聴かせてくれた大野和士先生なので、もう、死ぬほど期待しているんです。

一曲目のモーツァルトではやや編成が小さいながらもしっかりとまとまった音で、悪くは無いけど、まぁ、そこそこの出来。ちなみに、久し振りに見た対向配置。

アルブレヒト/読響でも感じたが、ロマン派臭を排除した原典主義的なスタイルでのモダン楽器による演奏というのは、モーツァルトのシンフォニーにおいてはこれが限界なのかもしれない。だって、絶対にこじんまりしたホールで、古楽器の演奏で聴いた方が楽しいんだもん。

二曲目はソリストに庄司紗矢香を迎えてのショスタコ「ヴァイオリン協奏曲」。

赤いドレスで登場した庄司紗矢香。アイドル的に売られているからどーかと思ったが、あれだね、なかなかやるね。なんで人気あるのか分かったような気がする。

ショスタコのコンチェルトといえば、先日のキタエンコ/東響の公演で川久保賜紀が素晴らしい演奏を聴かせてくれたワケだが、どう素晴らしかったかというと、「ショスタコだから」とかそんな事は全く関係なく、とにかくエロいんである。ショスタコの暗いタッチもエロスの表現なのではと思えちゃうほど。ショスタコなのにエロいとは凄い。珍しい演奏だった。

で、庄司紗矢香は「フツーに名演」という感じ。

川久保賜紀が作品の本質とは関係の無い所で新境地ハァハァさせてくれたのに対して、庄司紗矢香は果敢にショスタコの世界に足を踏み入れた結果の名演といえる。

しかしその踏み入れ方が若いというか、とにかく純粋でストレート。顔は、まるでロックでもやっているように感情むき出し。白熱はしているが、あんまり奥深くは無い。当たり前だが、いくら肩を出したドレスを着ているとはいえ、エロスは全く感じない。おじぎしても谷間が(以下、自己検閲)。

演奏が終わった途端にブラボーが飛ぶわ、スタンディングはいるわで、「さすが人気ソリスト」とも思ったが、「そこまで良かったか!?」と疑念も若干持ちつつ、思ったよりも良い演奏で満足。エロい方が好きだけど。

休憩後はお目当ての「火の鳥」。

「(オリジナル全曲版) 」という触れ込みなので何かと思ったが、いわゆる「1910年」版である。

前プロでは縦横無尽にオケを操る大野先生の手腕に感心しつつ、「でもちょっとマトモすぎじゃね?」と思っていたが、いやー、「火の鳥」は凄いっすよ!

編成がググッと大きくなり、しかし各々の楽器の音がバラバラにならず、個々が明瞭に聴こえてくる。そして、音の移ろいが神業レベルで展開されていくのである。こんなにヴィヴィッドに音のカラーが変わっていくのを聴いたのは初めて。(ストラヴィンスキーの音楽がそういうものだから、というのもあるが)

大野先生の指揮は、とにかくまとめるのが上手い。指揮はかなり細かく、ごく小さな音でも常にテンポを取るのを忘れない。前プロでは編成がやや小さめだったこともあってその上手さを発揮できなかった面もあろうが、大編成では十二分に活きる。

YES(プログレバンドね)のオープニングSEでも有名なフィナーレのあの部分を迎えると、もう鳥肌立ちまくりで困りましたよ、ホントにもう!

週末には、今度は東フィルの公演で大野先生に会えると思うと、ワクワクしてくるね!

↓何気にいい席で嬉しい。


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コメント(2)

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うーん、大野和士、聴いてみたいですね。
新潟は東響しかこないから東京に出かけていかないと聴けないかな。
 新潟は主催者が好きなのか、火の鳥の演奏会が多いんですよ。俺も2回ほど行きました。
 良かったのは、コリン・デイビス、LSOでした。そのときのプロは1、シベリウス、ヴァイオリン協奏曲(独奏は庄司紗矢香)、2、火の鳥でした。
 それまで、火の鳥、全然好きじゃなかったのがあれ聴いて好きになりましたもん。
 ところで、小一時間さん、CDで選ぶんなら誰の奴がいいですかね。このあいだ、アリアCDでお勧めのクリュイタンスのライブ買ったんだけど、今一だったんですよね。ご教示を。

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大野和士は昨年のモネ劇場が来た時はノーマークだったのですが、こんなに凄いんだったらもっと早く観ておけばよかったと後悔するくらいに良かったです。なにしろ、ここ3年ほどのクラシックファンなので...

地方は公演が少ないのは仕方が無いかもしれませんが、岩城先生が亡くなられて金沢もどうしちゃうんだろうと思うと、本当に残念でなりません。キタエンコが首席客演指揮者に就任したとの事なので、岩城先生の意志を継いでくれれば良いのですが。

「火の鳥」はボクがプログレ好きなこともあって、YESのオープニングでパートIIだけは馴染みがあったのですが、全曲通して聴くとワケ分からなくて、でも、暫くして聴いたら良すぎちゃってハマりました。

CDですが、実はそんなに持ってなくて、デュトワ/モントリオール響とブーレーズ/シカゴ響くらいなものなんです。そんなワケで、
・聴きなれたデュトワ
・曲を好きになるととても良いブーレーズ
という感じで聴いてます。

あと、ドラティの録音は聴いた事があるかもしれなくて、知人宅で聴かせてもらったストラヴィンスキーの自作自演が、「自作自演」という事に感動した覚えがあります。

ロシア的な民謡チックな土着さを出すか、現代音楽として捉える方向かで評価は変わっていくと思いますが、ボクは後者の解釈の方が好きです。確か、チョン・ミョンフンがパリ・バスティーユ管で入れてたと思うので、それを聴いてみたいです。

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