読売といえば、ジャイアンツ嫌いなボクですが、読響には行っちゃうワケで。ジャイアンツ4位転落で気持ち良く聴けそうですね。ムフフ。
それはともかく、当日の公演直前まで「どっちかっつーと、ブルックナーよりシベリウスを聴きたい気分だよなー」と思っていたのだけれど、そんなのは当日券で入らない限り叶えられないし、当日券だと良席が売り切れている(場合によっては全席完売)ということもあるので、とっととチケットは入手しておいた。(前日のサントリーホールでは全席完売だったらしいが、東京芸術劇場では幾らか当日券売り場の前に人が並んでいた)
読売日本交響楽団 東京芸術劇場 名曲シリーズ
第129回
6月24日(土)
指揮=ゲルト・アルブレヒト
ブルックナー:交響曲第8番
東京芸術劇場は2000人収容の広いホールなので(調べたらサントリーホールもほぼ同じでビックリした。芸劇の方がデカく感じる)、どの座席を確保したらいいのか迷う所だが、今回は「1F中央やや後ろ」という鉄則ともいえる場所が売り切れていたので、「1Fやや左よりやや前」という席にしておく。うーむ、この前のヘレヴェッヘが「1F中央やや後ろ」だったので、今回の分と逆だったら良かったのに。
とは言いつつ、先日行われたスクロヴァチェフスキ/N響の同プログラムでは、(NHKホールだけど)前から2列目のほぼど真ん中で大感激したので、聴き比べるには前の方がいいかもしれない。
前日に同プロがサントリーホールで行われていたためか、空席も少し見受けられる。あれか、定期会員で来られなかった人とかかな。ボクのセンター寄り2席も空いたままである。
「イツモサングラスノデヴィッドノーランデース!」で有名な(※そんな事は言った事がありません)、コンマスのデヴィッド・ノーランが登場。もう一人のコンマスのF原さんじゃなくて良かった・・・と、ホッと胸を撫で下ろす。いや、他意はありません。好みの問題です。
と、ここで空き席の2人の老夫婦がダッシュでやってきて着席。イヤ~ンな予感。ってゆーか、指揮者が登場してるのに、ガサゴソと荷物を整理したり、服の袖をまくったり、ペラペラとパンフをめくりだしたり、それとボソッと声を出しただろ?死ねよ、しかも出来る限り早く。
そんなワケで今年の3月(マーラー「巨人」)以来のアルブレヒトなワケだが、曲が始まってしまえば曲が曲だけにもう引き込まれるしかないのである。
アルブレヒトはしっかりとした音作りをする反面、意外と熱くなって突っ走ってしまう所もあり、「ブルックナーだし今回は手堅く行くだろ」と思っていたのだが、手堅いどころか、第一楽章は悠然と構えた落ち着いたテンポで少々意外。
スケルツォに入ると、今度はナゼか急にテンポを上げる。上げるのはいいのだが、オケがどうもついて行けてない感じ。各セクションごとの音がバラバラに聴こえ始める。テンポが下がると普通に聴こえるので、何だったんだあれは・・・
第三楽章はかなり良い。弦の音の艶やかさが非常によく出ていて、時折、アルブレヒトも笑みを浮かべる。正直、「統制の取れた音」という意味ではN響の方が圧倒的に良いのだが(敢えて「合奏力」と言いたくないw)、ホールのせいか、響きは読響の方が勝っている。響きすぎてうるさいくらい。ハープが聞こえづらかったのはマイナス。せっかく美しいのに。
第四楽章もかなり良かったのだが、やはりテンポが上がるとバラバラに聴こえる。しかも一様にテンポが上がるのではなく、かなり動かしている。ブルックナーでわざわざテンポを動かすというのも何か効果を狙っての事と思うが、オケが対応できなければ意味が無い。更に、ティンパニが引っ込んだ挙句に篭った音で、確かにやや篭り気味な方が合ってるような気がするが、迫力は全く無い。隣にいたシンバルは凄かったのになー。
いよいよコーダを向かえ感動的なフィナーレを・・・という場面で、隣に座ったジジイが「演奏終わったらすぐ帰るぞ」くらいの勢いで身支度を整え始めたのでウザー。殺そうかと思った。(しかも、演奏が終わったら一度抱えた荷物を下ろして心のこもらない拍手をしているのだからクリビツだ)
そのフィナーレだけども、「この人、いつも冷静なんだろうなぁ」という感じのアルブレヒトが軽くジャンプなんかして追い込むので、やっぱり終わってみれば大感動の嵐。
「あそこがどーだ」とか思いながら聴いてたりはするのだけれど、曲自体がとても好きなので、時々、聴きながら涙腺が緩んできちゃうのであった。
巷ではスクロヴァチェフスキ/N響のブル8の評判が芳しくないようだけれども、ボクはN響の方が良いと思った。やはり、演奏力が高いというのは凄いことなんである。読響の方も上記の通りとても良かったので(前回聴いたアルブレヒトのマーラー「巨人」よりもずっと良かった)、高いレベルでの甲乙ではある。
しかし、芸劇は演奏中も照明がずっと付けっぱなしで雰囲気が無いのと、休日の昼間というのは客層がどうも・・・ビニールガサガサ音をずっと続けてたボケもいたし、本当に勘弁して欲しい。N響の時なんか、巨乳のお姉ちゃんだったのに。(←え、そういうオチ?)









