金曜と日曜で立て続けに東京オペラシティでコンサートがあったので、まとめて書きます。
まずは金曜日。
今年もクイケンがやって来る!やって来た!
昨年は「クイケン・アンサンブル」として、寺神戸先生と一緒に来たシギスヴァルト・クイケン。今年はなんと!「ラ・プティット・バンド」として来日ってゆーもんだから、迷わず発売日にチケットGET!古楽器好きなボクとしては、ベルリンフィルよりもウィーンフィルよりもジューヨーなんである。(なのに、なんでイープラスで得チケが出るんだ!しかも半額で!)
昨年はバッハにヴィヴァルディなんかを混ぜた室内楽的なコンサートだったが、今年はオールバッハプログラム。編成も「アンサンブル」から「バンド」になったとはいえ、相変わらず小編成。まー、そういう時代の音楽だから、当たり前ですわね。オホホホ。
2006年5月19日(金)19:00開演 ●会 場: 東京オペラシティコンサートホール ●曲 目: 【オールJ.S.バッハ・プログラム】
2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV.1043
Concerto for 2 violins in d mainor, MWV.1043
シギスヴァルト・クイケン、サラ・クイケン(Vn)ブランデンブルグ協奏曲 第5番 ニ長調 BWV.1050
Brandenburg Concerto No.5 in D major , BWV.1050
ルイス・オタヴィオ・サントス(Vn)、バルトルド・クイケン(Fl)、エーバルト・デメイル(Cem)6声のリチユルカーレ「音楽の捧げ物」より
Ricercare à 6 from Musikalisches Opfer BWV.1079
オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調 BWV1060a
Concerto for oboe and violin in c mainor , BWV.1060a
ルイス・オタヴィオ・サントス(Vn)、パトリック・ボージロー(Ob)ブランデンブルグ協奏曲 第4番 ト長調 BWV.1049
Brandenburg Concerto No.4 in G major, BWV.1049
バルトルド・クイケン、バート・コーエン(Rec)、シギスヴァルト・クイケン(Vn)
昨年はヴァイオリンのソロで寺神戸先生が「うわぁ、クイケンより上手いじゃ~ん!」という感じの流麗な演奏でド肝を抜いてくれたが、今年はシギスヴァルト・クイケンの娘のサラ・クイケンが参加。
それと、「肩掛け(ヴィオラ)チェロ」こと、ヴィオロンチェロ・ダ・スパラを演奏するディミトリー・バディアロフ(この人、BCJの定期にも登場したよね)が注目かな。
とにかく、「ラ・プティット・バンドの演奏が聴けるっ!」というだけで興奮してしまってプログラムをよーく確認してなかったのだが、ブランデンブルクは4と6を演奏するのかと思ってたら、4と5だった。迂闊であった。
一曲目ではシギスヴァルトとサラのクイケン親子対決。
古楽器も最近では随分と洗練された演奏が増えてきているが、シギスヴァルトの場合はいい意味での古楽器らしい騒音性が残っていて、顔と同じように無骨で(失礼)、非常に「らしい」重みを感じる。それに比べるとサラはまだまだといった感じだ。「洗練された方」と考えてもまだまだだ。「寺神戸先生だったらなぁ」と何度も思う。
二曲目ではシギスヴァルトがヴィオロンチェロ・ダ・スパラを持って登場。貴重な場面と思うが、ボクの座った席からはちょうどお兄さんのバルトルドさんが被っちゃって見えないんだ(涙)
休息を挟んで、三曲目は「音楽の捧げ物」。
バンドが円になってお互いの楽器を見ながら演奏するスタイルで、なんか練習を見ているようで面白かったが、当時はやはりこういうスタイルだったんですかね。これといって楽器を演奏しないボクには、CDで聴くとちょっと飽きるんだけれども、実演だったら全曲聴いてもいいかも。
四曲目はボク的に本日のベスト!
オーボエのパトリック・ボージローが顔を真っ赤にさせて熱演。途中でオーボエの真ん中あたりを盛んに「フーフー」と吹きながらも(唾が溜まるんでしょうか)、最後まで特に障害もなく完奏。ずっと弦楽器がギーコギーコ鳴っていたので、オーボエの音色にはホッとした・・・って、そういう理由かよ。
最後はブラ4・・・と書くと「ブラームス交響曲4番」または「ブルックナー交響曲4番」みたいだが、「ブランデンブルク4番」ですから。
全体を通して小編成ならではの風通しの良さとシギスヴァルト・クイケンの圧倒的存在感がブレンドされて、やや軽さに持って行かれそうな面を上手く補っていたと思うけれども、どっちかっつーと、昨年のクイケン・アンサンブルの方が良かったかな。寺神戸先生がいたからかな。
・・・と書いて思い出したが、昨年はチェロがお兄さんのヴィーラント・クイケンだったんだよねぇ。ヴィーラントは素晴らしかったからなぁ、来年はヴィーラントさんと一緒に来て欲しいなー。
しかし、アンコールが「ブランデンブルク4番」の第3楽章をもう一回とは。


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