というワケで、既に昨日になるが下記コンサートに行ってきました。
読売日本交響楽団 名曲シリーズ 第476回
3月11日(土) 午後6時開演 サントリーホール(赤坂)
指揮:ゲルト・アルブレヒト
<日本におけるドイツ年>《オーストリアの大音楽家》
■モーツァルト: 交響曲K.74
■モーツァルト: 交響曲K.110
■モーツァルト: 交響曲K.111
■マーラー: 交響曲第1番 ニ長調〈巨人〉
幾度となく読響の公演には足を運んでいるが、アルブレヒトを聴くのは初めてなんである。せっかく常任指揮者なのに。今まで行かなかった方がおかしい。
この公演のお目当てといえば勿論、マーラーの「巨人」(読売だけに。ぷ。)なワケだが、前プロでモーツァルトの初期の小型シンフォニーをまとめて聴けるのはお得かもしれない。
お得はお得なんだけど、何度か言ってるけど、「モーツァルトをモダンオケで聴くのはダサ~」というのが最近のボクトレンドなんである。読響に限らず、どのオケでもモサッと聴こえてしまうのが難点なのである。古楽器だとキビキビした感じでいいのにな。
そんなワケであまり期待しないで聴いたのだが、編成はかなり小型でモサッとした感は殆どない。あまり奥深さは感じないが、まぁ、初期の曲だしあまりそういう事をとやかく言う曲でもないので、あっさり聴けるのが良い。モーツァルトの中でも「41番『ジュピター』」なんかは大型編成のモダンオケで演奏しても違和感はないんだろうが、このあたりの曲はむしろあまり思い入れ深く演奏しない方が良いのかもしれない。
それにしても、右の方にいるおばさんがスーパーのビニール袋のような袋をガサガサさせているのでムカつく。挙句の果てに後ろのオッサンがアメの袋を露骨に破く音をさせたので睨んでやった。
どうしていつまで経ってもこのように無神経非常識な人間がいなくならないのだろうか。来なきゃいいのに。
後半はお目当てのマーラー「巨人」。
前にもどこかで書いたけど、昨年、下野竜也さんの指揮で同じ読響の演奏で聴いて、「上手いんだけどなー、音は出てるんだけどなー」と思いつつ全く感動しなかったということがあったので、今回のアルブレヒトは激烈期待なんである。そういえばその下野さんの時も前プロはモーツァルトだったけ。かなりガッカリしたけど。
しかし困った事に、今回もあまり良いとは言えない感じである。どうも音の輪郭がぼやけたような、弱々しい演奏なんである。個々の楽器の音はよく聴こえるんだけど、音の響きがなんとも悪い。シンフォニーなのに音が響かないってどういうことか。演奏が上手い感じはするんだけど。
で、この日の席はかなり左の方で、いわゆる「B席」なんである。後で新東宝映画のFさんに聞いたら、「その席はあまり良くなかった」という事なので、うーむ、オーチャードホールに続いて座席の選択ミスか。
それでも第二、第三楽章と進み、冷静に音を組み立てていく様子を聴いていくと、感動するかどうかは別として「緻密だなぁ」という印象はしてくる。指揮振りも、思い入れなんかは全く無く、冷静さいっぱいの感じである。どちらかというと、下手でもいいからこういう曲はタメをきかせつつ、力いっぱいの演奏で感動させて欲しいものだが。特に、読響のような馬力のあるオケは得意そうなんだけど。それとも、バーンスタイン盤に影響されすぎ?
第四楽章になってようやく音の流れの心地よさを感じるようになる。
ああ、ここはいい感じ、後はホルン立たせてくれたら面白いのにな、と思ってたら、
ホルンが立った~!
あまりにビックリして声が出そうになった。
最後の追い込みでは、あんなに冷静だったアルブレヒトが力強い身振り手振りでオケを煽る。んー、こんな最後の最後に感動させられてもなんだかなぁと思いつつ、終わり良ければ全て良しな感じで感動させられてしまって、自分自身になんだかなぁ。
しかし、ホルンが立ったのを見れたのは素晴らしい体験であった。もう少しいい席で聴ければまた印象が違ったかも。(席種をケチったのではなく、買った時には上位の席は売れてしまったのである)
次シーズンからは常任指揮者がスクロヴァチェフスキに移ってしまうが(むしろそれは喜ばしい)、アルブレヒトはまだブルックナーの8番も振るのでちょっと楽しみかも。今回の「巨人」は座席の悪さのせいもあって「中の上」くらいの出来だったので、えーと、ブル8の席はどこだったっけ?(取ってあるんかい!)


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