翔んだオランダ人

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微妙に「翔んだカップル」みたいでDokiDoki♪

・・・とかいう事は全く無くて、ワーグナーのオペラ「さまよえるオランダ人」を東京文化会館に観に行ったワケで。

先日は「ニュルンベルグのマイスタージンガー」、今日は「さまよえるオランダ人」、来週は「パルジファル」とにわかにワーグナーづいているが(来年はメトロポリタンの「ワルキューレ」だしぃ)、「マイスタージンガー」と「オランダ人」はワケの分からんワーグナーオペラの中でも音楽がポップで分かりやすいので、これならボクもOKさ!(←トライデントシュガーレスガムのノリで)

しかも今回は二期会(国内屈指のオペラ公演団体)に、指揮がエド・デ・ワールト、オケが読売日響という万全の布陣。期待が持てるざまぁす。

東京文化会館(上野)は我が家からは新国立劇場(初台)よりもずっと近いので良いが、席が4階の端の方だったので、とっつぁん、これちょっと遠いよ。と言いつつ、NHKホールの3階最後列よりはマシな感じ。上から見下ろす感じは新国立劇場と同等。5階だったらどうなっちゃうんだろう?

ワールト登場。さっそく序曲が鳴り響く。やはり音像の遠さは否めないが、そこは4階だからと我慢。演奏はしっかりしているし、大幅に不足しているという程でもない。

長い序曲が終わって第一幕に突入。暗い物語だが、舞台も実に暗い。

内容を三幕分書くと非常に長くなるので省くけど。

演出が実に悪い。渡辺和子というドイツではご活躍の方が演出家らしいが、「変わった事をやれば芸術」とでも言いたげな、理解しがたい演出。床を斜めにすれば現代的ってワケでもないぞ。

視覚的な状況説明が圧倒的に欠如しており、あらすじを予習しておかなければかなり辛い出来。歌では散々出てくるのに、「黒いマストと赤い帆」が全然出てこないから、「さて、さまよえるオランダ人はどこにさまよっているのやら」状態。

「東京文化会館は古い建物なので施設的に厳しい」という話も聞いたことがあるが、船沈まないし、海がどこだか分からないし、ゼンダが海に飛び込んだかどうか分からないし、最悪なのは、「ゼンダが海に飛び込んだ(と思われる)」ところで、終わってしまうのである。

・・・えーっと、永遠の貞節を誓ったのに、オランダ人はさまよい続け、ゼンダは投身自殺?

「なんじゃこりゃ?」と思ってあんぐりしてたら、舞台が終わっていたOTL

ワールトと読売日響はかなり良かったのでまたやって欲しい。特に、読売日響は好きでない方の楽団だったのに、安定感に関しては抜群。ワールトとの相性もいいみたい。

二期会も「日本人だとこんなもんだろ」と感じてしまう部分もあったが(オランダ人とエリック。舵手は良かった)、ゼンダはかなり健闘。「これなら聴く価値あるなー」と。


しかし、それだけに演出がこうも酷いと、同じ人がまた演出で来たら行かないね。ヘンにやるよりはフツーでいいのにな。



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