9/30(金)と10/2(日)にコンサートを聴きに行く。夏はあんなに酷い夏枯れ状況だったのに、一日置いただけでこんなに行きたいコンサートがあるなんて芸術の秋は大変だ。
9/30(金)
エスペリオンXXI(ヴァン・テ・アン)
・ジョルディ・サヴァール(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオール)
・モンセラート・フィゲーラス(ソプラノ)
・アリアンナ・サヴァール(ヴォーカル、トリプル・ハープ)
・フェラン・サヴァール(ヴォーカル、テオルボ)
・ペドロ・エステバン(パーカッション)
ファミリー・ネームを見れば分かる通り、ファミリー・バンドなんである。モンセラート・フィゲーラスはジョルディ・サヴァールの奥方なので、他人はエステバンさんだけなんである。
このバンドは古楽器演奏家が集まったバンドなんだが、古楽器というと「モンテヴェルディ、バッハからベートーヴェンまで」という印象があるのだが、なんと!サヴァールさんは11世紀まで遡っちゃうんである。ルネッサンス期というか、下のプログラムを見れば分かる通り、日本風に言えば「詠み人知らず」な曲までやっちゃうから凄い。たまたま購入したCDで「こんな音楽もあるのか!」と衝撃を受けていた所に来日する事を知ったので、慌ててチケットを入手した次第である。取れて良かった。
場所は銀座の王子ホール。収容人数は少なめ。当然、完売。なにしろ5人しかいないので大きなホールではどうかと。古楽器室内楽だし。
プログラムは以下。
古きエスペリアとオリエントの伝統音楽
・マルティン・コダス(12世紀):「7つの恋の歌」より「愛することをどこまでわかっているか」
・アフガニスタンの伝統音楽:ナスタラン(器楽演奏)
・ロードス島の伝統音楽(セファルディの歌):美しい乙女よ眠れ
・モロッコの伝統音楽:ガザリ・タル・ジャリ(器楽演奏)
・ギリシャの伝統音楽:アポセノ・ネロス
フォリアとロマネスカ
・ディエゴ・オルティス:ロマネスカとパッサメッツォ・モデルノ(マリアの歌)
・アリアンナ・サヴァール:ラ・サルヴェ(聖母マリア賛美の和唱)
詩と音楽
・ブルターニュの伝統音楽:グウェルス(哀歌 器楽合奏)
・カタルーニャの伝統音楽:盗賊の歌
・即興演奏:カナリオス(器楽合奏)
・カタルーニャの伝統音楽:鳥の歌
・タルクィーニオ・メルーラ:君に捧げる歌
人の声
・アリアンナ・サヴァール:愛(Miquel Marti i Pol作詞)
・マラン・マレ:人の声
・イスラエル民謡:ヘブライの子守歌
オスティナートを伴う即興演奏(歌曲と舞曲)
・ルカス・デ・リバヤス:タランテラ(ハープとパーカッションによる即興演奏)
・フェラン・サヴァール:即興演奏(歌とテオルボ)
・アントニオ・マルティン・イ・コル:スペインのフォリア
・タルクィーニオ・メルーラ:チャコーナのアリア 「恋のリラにのせて」
このうち曲目変更になっているモノや、アンコールがあるのでどの曲がどーだとか言うのはナンセンスなんである。正直、どの曲も知らないので全然構いませんっちゅー話なんで。
で、ジョルディ・サヴァールが凄いのなんのって!
こんな音楽、聴いたことが無い!
CDで聴いた時も衝撃を受けたが、ヴィオラ・ダ・ガンバとヴィオールを弾くサヴァールには凄すぎて言葉が出ない。(ちなみに奏法も凄い)廃れたはずの楽器があんなに雄弁に音を奏でるとは。
音楽の精神性やら管弦楽法やらも大切だが(むしろそういう面をクローズアップするのも好きだけど)、いわゆる「古楽器」という音の音色を存分に堪能させてくれて、それだけで納得させられたのは初めて。最近は古楽器の演奏もこなれてきて、「古楽器でもこんなに違和感無く聴かせられるんだね」というのが主流になってきていた感じだったので。
こりゃー凄い、凄かったなぁという思いを胸にホールを出ようとしたら、なんと!メンバーのサイン会を開催するというので一もニもなくCDを購入して列に並ぶ。アリアンナ・サヴァール(娘)のサインなんか「with love」って書いてもらったもんね。フェラン・サヴァール(息子)はノリノリで握手してもらったもんね。憧れのサヴァール氏の時は緊張したけど、「またすぐに日本に戻って来てください!」と一応、言っておいた。サヴァール氏はニヤニヤしてただけだったけど。
こんなに素晴らしいコンサートだったので「今シーズン最高!」とか思いながらも、「果たして明後日のコンサートは楽しめるだろうか?」と心配にちょっと駆られる。
10/2(日)
メータ指揮バイエルン国立歌劇場管のオペラを見に行く。場所はNHKホール。一番高い席で\60,000のところ、\10,000のエコノミー券で取ったので、よりによって音響に難のあるNHKホールの3階最後列。演目はワーグナーの「ニュルベルングのマイスタージンガー」。「あれ?『タンホイザー』のつもりだったのになんで『マイスタージンガー』?」という感じで取れちゃったいわくつきの券なんである。(ちなみに前日の「タンホイザー」は小泉首相も見に行ったらしい)
「マイスタージンガー」はワケの分からんワーグナーのオペラの中でも聴きやすく、CDだけでも楽しめる。そういう意味では、音楽的に楽しめないという心配は無いワケなので良かったかも。
メータが指揮台に上って前奏曲を奏でる。前奏曲はテンポが良いのもあってか、あのNHKホールの3階なのにそこそこ良い。音の分離感がイマイチだったり、音圧不足だったりはするが、音の柔らかさであるとかまとまりであるとかは、意外にも良く伝わってくるものだ。さすがバイエルン国立歌劇場管。さすがメータ。
歌手もさすがに上手い。ヴァルター役のペーター・ザイフェルトが若々しさ十分ながらも今一歩迫力に乏しい感じはあったが(「マイスター」っぽくない)、演出も簡素ながら過不足なく(かなり現代チック!)、飽きの来ない舞台づくりであった。
13時開演で18時半終幕なので第三幕ともなると疲れも見える所だが(間に35分の休憩が2回入るが、5時間半だもんなぁ)、昨日「タンホイザー」をやったばかりだというのにメータも絶好調。バイエルン国立歌劇場管との相性がいいのか、終始安定した音を聴かせる。メータはいろいろ言われるけど、オペラは凄くいいのかもなぁ。
主題が表れるたびに興奮度も増し、あらすじは知ってるのにフィナーレでは改めて感動。「マイスタージンガー」のようなCDだけでも楽しめる作品でも、やはり実演の充実度は全然違う。これからはオペラは機会があったら貪欲に通うことにしよう。(高いけど)
↓貴重なエスペリオンXXIのサイン入りプログラムと、「マイスタージンガー」のキャスト表



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小一時間先生マネーあるなあ。
なんだかんだでw
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コンサート行くのもお金がかかって大変なんです。ソープのおねいさんに「ソープに来てる場合じゃないねっ♪」と言われてしまいますた...