読売巨人

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「読売巨人」と書くとまるでジャイアンツみたいだが、そーではなくて。

読売日本交響楽団のマーラー「交響曲第一番<巨人>」を聴きに行ったんです。

行こうと思ったことは先日の日記でも書きましたが、ちょうどその直前に打ち合わせが入ってたので当日券で行こうとしたんだけど、心配になって前日に読響にチケット状況を確認。「全席出る予定です」との事だったので一安心。しかし本当に打ち合わせが直前だったので、コンサート自体に行けるかどうかヒヤヒヤ。サクッと終わらせて(主導権がこちらにあったので良かった)、東京芸術劇場に向かう。

そこそこ人が集まってたので焦りながら当日券売り場に向かう。空席状況を見せてもらうと、最前列と2列目が空いているというよく分からん売れ残り方(出し惜しみしたのか?)。本当は末席でも良かったんだけど、せっかくなので2列目をゲット。前過ぎると音が頭の上を飛んでいくようなのでちょっと不安に思いつつも。

早速開場。東京芸術劇場はホールとしては3階でもなだらかで見やすいので3階席でも本当に良いくらいだ。ここに入るのは昨年末の東京交響楽団のベートーヴェン「交響曲第9番<合唱付き>」以来。あの時は2階席だったなぁ。NHKホールよりはいいけど、サントリーホールほどではない。特に席の作りが安っぽい。まぁ、いい音がするホールであれば構わないけど。

で、肝心の公演の方なんです。
指揮者の下野竜也という人は最近売り出し中の若手指揮者なワケだが、先日の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」で聴きました。オーソドックスながらバランスのいい音作りの人なので、マーラーでは特に若さを強調した爆演になるといいなぁ、と。でも、下野君は太りすぎ。これだとネッロ・サンティ(N響の指揮でよく出てくる)みたいになっちゃうぞ。

危惧していたのが、マーラーの前のプログラムがモーツァルトの「交響曲第29番」なんです。モーツァルトはとても上品な音楽だから激情型のマーラーと合うのかと。解決策としてはモーツァルトはモーツァルトに徹して名演を示してもらうしかないかと。

結果は・・・ダメでした。

小編成でコンパクトにまとめるのはいいんだけど、一前昔の「学校で聴かされたらクラシックが嫌いになるだろうなぁ」という趣の、かったるい演奏でした。元々、モーツァルトの時代の演奏は古楽器で颯爽とやらないともたれる印象があったが、今日の演奏でハッキリ分かったね。モダン楽器のモーツァルトはダメだ。ピアノ協奏曲だったらまだいいんだけど(ピアノの音色がモダンの方が優れているから)、交響曲は古楽器に限るね。あくびが出た(前から2列目なのに)。

ちょっとガッカリしながら「次のマーラーは良いといいなぁ」と思いつつ、休憩。売店のサンドイッチが売り切れてたのでドーナッツを頂く。ホールで食べるサンドイッチは美味しいのよ、ナゼか。高いけど。サントリーホールに行くときはコンビニで買っていくもん。東京芸術劇場の時も持っていった方がいいな。

そして注目の「巨人」。コントラバスを含め、かなりの人数がステージに上る。マーラーの時代はオーケストラが特に大編成になっていったから、さぞかし迫力のある音になろうかと。っていうか、これでショボイ音を出す方が難しいかと。

明らかにモーツァルトとは違って気を使って入った第一音。これはいけるかも。読響は上手いのは上手いので、こういうガッチリした曲の方がアンサンブルの良さが分かると思うんだけどなぁ。モーツァルトの時代の曲は室内楽の延長で演奏すべきだと思うのだが。

第2楽章は弦が「♪タラター」と演奏すると間抜けで良くないが、「♪タッター」と演奏してくれたので満足。全体的にテンポは適切なよう。激情型の振りをして、結構見渡しは良いようだ。バーンスタインのようにテンポを変幻自在に動かすような事もなく。バーンスタインはそれが上手く行ってるので名演だが、変にそれをやっちゃうとメチャクチャになっちゃうからいいかも。

第3楽章と第4楽章はアタッカで入るので集中力が必要。そのせいか、第2楽章が終わった時点で楽器の調律タイムが入る。普通入るのか?こういうのは流れを途切れさせる事になるからイヤだなぁ。

第3楽章は葬送行進曲と軽やかなリズムのコントラストが肝だが、その辺は今一歩踏み込みが足りない。

第4楽章も力強く、特にティンパニは想像以上の迫力で満足なんだけど、ヴァイオリンは「上手いなぁ」程度。マーラーでそれはいかん。管楽器は(よくあることだけど)ひっくり返ったり、出だしが揃わなかったりでやや落ちる。どのオケでも感じるからそんなものなのかな。っていうか、弦楽器の方が気が付きにくいだけなのかな。

フィナーレはコントラバスの低音うごめく様子がとても好きなのだが、ここももう一歩。指揮者の燃焼度は凄い。ここだけは素直に感動。もっとも、他がいくら良くてもここがダメだと台無しの曲ではあるが。

アレなんだよねぇ、オケは凄くいいんだけど、「本当はもっといけるんじゃないか」というような今一歩の感じでした。本当に、悪くないんだけど。良いコンサートだと「音がひっくり返った」とか良いながら幸福感に包まれたりするもんだが、今回は「まぁ、これなら」と納得させてたような。前プロのモーツァルトが足を引っ張ったか。

それと、下野君は大変礼儀正しい人で、コンマスやらソロで大活躍したコントラバスのおじさんに頭を下げて握手している所が感動的でした・・・という事をコンサートの評価にしていいものか。前回聴いたスクロヴァチェフスキとのブルックナー「交響曲第7番」がかなり良かったから、本当に「もうちょっと出来るだろ」感が強くて。

これは来週にでも口直しコンサートに行きたいもんだ。

そんな想いを胸に会場を後にする。留守番電話が入ってる。

この時間に「アップしてください」って、そりゃ無理ですよ(涙)
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昨日、観に行った「交渉人・真下~」でもボレロが事件の重要なカギを握るっちゅーストーリーでシンフォのコンサートシーンが多投されてますたよ。
ちなみに指揮者役は西村和彦。てか、外部ブログはヤメテ!見にくいからw

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↑「このコメントはブログ管理人のみ閲覧できます。」になってるのでアレですが、アレよ、このブログ、DXからリンクさせちゃおうと思って。

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